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WISHBONE ASH - 1971年-1974年 & 1985-1987年の珍しいライブ音源【音源追加】

2024.4.23 音源追加

 

70年代初期、英国ロック・バンドならではの哀愁を帯びた美しいメロディと、「ヤードバーズにおけるジミー・ペイジ & ジェフ・ベック以来の最も興味深いツインリード」と称された、アンディ・パウエルとテッド・ターナーによるツインギターで米国でも人気を博したウィッシュボーン・アッシュ

1990年代後半にNHK-FMで放送されていた「BBC ROCK LIVE」では、アッシュの定番音源と言える1972年パリス・シアター公演が放送されました。

司会のピーター・バラカン氏は、アンディ・パウエルとテッド・ターナーのツインリードについて大変熱く解説しており、2人の連携を非常に高く評価していたことが分かります。ラストの20分近い「PHOENIX」の演奏が終わった後、バラカン氏が開口一番「うーん・・・名曲だ!」と絶賛した場面はとても印象的でした。

今回は、アッシュのデビュー直後から最盛期の音源と、ハードロック期の1985年~1987年の音源を紹介しましょう!それではスタート!😀

 

 


L.A. BLUES 1971 (2000GFRR 509)

1. Blind Eye
2. Lady Whiskey
3. Errors Of My Way
4. Phoenix
5. Queen Of Torture
6. Vas Dis
7. L. A. Blues
8. Handy
9. Where Were You Tomorrow?
Live at Whiskey-A-Go-Go, Los Angeles, CA Mar 5, 1971


1971年3月5日ロス公演をオーディエンス録音で収録。2000GFRRレーベル、1CDR。オフィシャル盤やデビュー初期のBBC関係の音源や映像を除き、バンド最初期の音源を収録したブートと思われる。

この時点では1stアルバム1枚しかリリースされておらず、セットは1st全曲と2nd「Pilgrimage」に収録される"Where Were You Tomorrow?"及び、Brother Jack Mcduffのカヴァー"Vas Dis"が組み込まれている。

"L. A. Blues"なる曲は、71年2月~3月の北米ツアーでのみ演奏されていた曲らしいが、当時の北米ツアーのセットリストが一切分からない為、詳細不明。

アメリカのアッシュ・ファンクラブ代表Dr. Johnが監修した、1993年リリースのレア音源コンピレーション「From The Archives Vol 1」に収録された音源と同一と思われる(71年のライブ音源から収録されたのは"L. A. Blues"の1曲だけ)。

バンドは2nd「Pilgrimage」でブルーズ色が薄れ、3rd「Argus」ではプログレ色が強まるが、この時点ではブルーズ色がかなり濃い演奏である。最新インタビューで、アンディ・パウエルが、英国ブルーズの第一人者ピーター・グリーンに強く憧れを抱いていたことを語っていたが、その影響が色濃く出ているといっていいだろう。

リユニオン崩壊後、バンドのブランドを破壊した、バンドを私物化していると言った批判が多いアンディ・パウエルだが、こういった初期の音源を聴くと、アッシュサウンドの骨格を作り上げたのはアンディであると感じることが出来る。

自身がバンドのサウンドを作り上げ守り抜いてきたという自負があるからこそ、批判があろうと己の信念を貫いているのかもしれない。


「From The Archives Vol 1」を聴くと分かるが、同アルバム収録の音源と比べ、このブートに収録された音源はピッチがやや高い。前半は少し怪しい個所もあるがピッチは良好である。

"Phoenix"が終わった後、録音が一旦中止される。録音再開後の"Queen Of Torture"辺りからピッチが狂い始めてくる。その後も不安定で調整が難しい。ちなみに"Phoenix"は後のライブと比べてスピーディなテンポで演奏されている。音が細いスタジオテイクと比べてハードロックに近い印象。

また、スティーヴ・アプトンの暴れっぷりが素晴らしい。粗削りな演奏も逆にライヴ然としており魅力的である。内容はオフィシャル「Live Dates」よりも個人的に上だと思う。それでは音源をどうぞ!

 


L.A. BLUES 1971

 

 

 

 

 

 


初の北米ツアーから帰国したばかりのウィッシュボーン・アッシュは、1,500人以上を動員したロンドン・ライセイム劇場での観衆の歓迎ぶりに大喜びだった。彼らは6月7日からイギリス・ツアーを開始し、7月に再び10週間のアメリカ・ツアーを行う。

最初のツアーでは、エルトン・ジョン、ジェームス・ギャング、フーと共演した。ベース奏者のマーティン・ターナーは、「僕らがとても嬉しかったことの1つは、ラジオ番組の生インタビューで、DJが前日に僕らのコンサートを観た子供たちに電話をかけてくれて、コンサートの感想を話してもらうという企画を組んでくれたことだった」と語ってくれた。

 

 


地方から来たナイスガイたち。ウィッシュボーン・アッシュとして知られる4人組は、この1年で新たな生意気さを身につけた。彼らは自分たちの音楽への思いを口にすることもあれば、自分たちには関係のないことを口にしたり足を突っ込んだりもする。スレイドに失礼な冗談を言うことさえある。

ウィッシュボーン・アッシュは、バンドの顔となる存在がいない不思議なバンドだった。しかし、彼らの音楽が個性を欠くことはなかった。最初の2枚のアルバムは音楽性の進歩の時期であるだけでなく、自分たちの音楽を見つけた時期でもあった。

サード・アルバム「Argus」はバンドを勝者へと導く作品となった。72年の英国音楽界を代表するアルバムの1つと評価されたこのアルバムは、無名だったバンドを音楽業界に欠かせない存在へと引き上げ、アルバムセールスを押し上げた。そして、イギリス中にウィッシュボーン・アッシュコピーバンドが誕生した。

 

 

アーガス・ツアー最初期の音源を2つ紹介しましょう。どちらの音源も72年のオーディエンス録音としてはなかなかの優良音源です。この時期のアッシュの演奏はどれも素晴らしい。それではどうぞ!

 


FIRST ARGUS TOUR (Breakdown-319A/B)

DISC 1
1. Opening
2. Time Was

3. Blowin' Free
4. Jailbait
5. The King Will Come
6. Band intro
7. The Pilgrim

DISC 2
1. Warrior

2. Throw Down The Sword
3. Phoenix
4. Blind Eye
5. Lady Whiskey
6. Where Were You Tomorrow
Live at Schwabingerbrau, Munich mar 26th 1972

 


pt.1



pt.2

 

 

 

 

 

 


BRITISH ROCK MEETING 1972 (Breakdown-860)

1. Time Was
2. Blowin' Free
3. Jail Bait
4. The Pilgrim
5. Warrior
6. Throw Down The Sword
7. The King Will Come
8. Phoenix
9. Where Were You Tomorrow
Live at Insel Grun, Germersheim may 22nd 1972

72年ドイツで行われた野外ロック・フェス”ブリティッシュ・ロック・ミーティング”でのウィッシュボーン・アッシュのステージを記録した発掘ライブ音源が初登場!

72年5月22日ドイツ・ゲルマースハイムで行われた”ブリティッシュ・ロック・ミーティング”はピンク・フロイドユーライア・ヒープ、ロリー・ギャラガー、ステウタス・クオー、ストローブスといった英国勢が多数出演した一大野外ロック・フェスでウィッシュボーン・アッシュはフェイセスの代わりに急遽出演したとされており、これまでこの日の音源は知られていませんでしたが今回良好クオリティのオーディエンス録音マスターが登場。まさに発掘ライブ音源として注目のタイトルです!(メーカーインフォ)

 


1972.5.22

 

 

 

 

 

 


ウィッシュボーン・アッシュが11月に過去最大規模の英国ツアーを行なう。アッシュは11月18日レインボー・シアター公演を皮切りに主要7都市で公演を行なうことになった。

プロモーターのピーター・ボーウィーは月曜日、「このツアーは、ウィッシュボーン・アッシュがスーパースタークラスのバンドへと大躍進を遂げる為の最後のひと押しになるだろう」と語った。

ウィッシュボーン・アッシュは10月、1ヶ月に及ぶ北米ツアーへ出発したが、12月20日にはギルフォード・シビックホールで特別追加公演を行なう。この日程は、前回のツアーで同ホールに出演した後、バンド側の要望で追加されたものである。

 

 

ここで、非常に珍しい72年の北米ツアーを1つ紹介しましょう。上記のドイツ公演やBBC音源以外、72年の音源は殆ど出回っておりません。特に北米ツアーは珍しいと思います。

 


Massey Hall, Toronto October 1972

1. Time Was
2. Blowing Free
3. Jail Bait
4. Warrior
5. Throw Down The Sword
6. Tuning
7. The Pilgrim
8. The King Will Come
9. Phoenix

未ブート化音源。1972年10月カナダ・トロント公演を当時としては高音質オーディエンス録音で収録。MCでカナダと発言しているのでカナダ公演で間違いないでしょう。演奏は当然ながらパーフェクト。勢いを感じさせます。

 


pt.1

 


pt.2

 

 

 

 

 

 


ウィッシュボーン・アッシュは、アメリカのFMラジオ番組用にロンドン・マーキークラブでライヴを録音する。ウィッシュボーンのプロデューサー、デレク・ローレンスは「アメリカのFMラジオ・ネットワークは、徐々にバンドのライヴを放送するようになってきている」と語った。

また、テッド・ターナーが、先週、彼のアパートから盗まれたレスポールの6弦ギターと12弦ギターの行方に繋がる情報提供者に報奨金を出していることも発表された。バンドは6月に英国ツアーを行なうにあたり、さらなるライヴ・レコーディングを行なう予定だ。

彼らはシェフィールド・シティ・ホール(14日)、ランカスター大学(15日)、リーズ大学(16日)、ニューカッスル・シティ・ホール(17日)、ハル・シティ・ホール(18日)、カーディフ・キャピトル(20日)、ポーツマス・シティ・ホール(21日)の7公演を行なう予定で、これらのコンサートがダブル・ライヴ・アルバムに収録されることが期待されている。

 

 

 



MARQUEE '73 (GE043)

1. The King Will Come
2. Ballad Of The Beacon
3. Warrior
4. Throw Down The Sword
5. Jail Bait
6. Rock 'n Roll Widow
7. Phoenix
8. Jailbeat*
9. The Pilgrim*
1-7 Marquee Club, London 1973

*8-9 Memphis Tennessee 8. 21. 1972

GYPSY EYEレーベル、プレス盤1CD。1973年ロンドン・マーキークラブ公演をFMエアチェック音源で収録。

上記の記事にある通り、米国のラジオ放送用に収録された音源。劣化したテープを使用しており音質はあまり良くないが、テッド・ターナーとアンディ・パウエルのツインギターが左右から綺麗に分離されたステレオで流れてくるだけで感動モノ。

演奏はオリジナル・アッシュの完成形とも言える素晴らしさ。収録時期が重なるオフィシャル盤「ライブ・デイト」とはまた違った魅力がある。音響効果や観客との一体感はオフィシャルを凌駕していると言える。

ディスク終盤にメンフィス公演をSBDで収録。こちらは放送局に配布された非売品EP「LIVE FROM MEMPHIS」からのテイク。"Phoenix" 以外の2曲を収録。音質は当然オフィシャル級。但し、状態が悪いLPから盤起こししたのでしょうか、音が若干劣化しているような?では、音源をどうぞ!

 


marquee1973 part1

 


marquee1973 part2

 


Memphis1972

 

 

 

 

 

ウィッシュボーン・アッシュのライヴ・アルバムが11月30日に英国でリリースされる。アルバム「Live Dates」は、6月のイギリス・ツアー(クロイドン、ニューカッスル、レディング、ポーツマス)で録音された曲を収録した2枚組アルバムである。

アルバムはMCAから特別価格3.20ポンドで販売される。彼らは12月22日にロンドンのアレクサンドラ・パレスでスペシャル・クリスマス・コンサートを行い、アルバム「Argus」の大ヒットを記念してゴールド・レコードが授与される。

 

 


ウィッシュボーン・アッシュは、テッド・ターナーの脱退に伴うメンバーチェンジを発表した。

彼の後任は、今月初めに解散を発表した「ホーム」のメンバー、ローリー・ワイズフィールドである。彼は現在、アッシュの他のメンバーやプロデューサーのビル・シムジックと共に、8月中にマイアミでレコーディング予定のニュー・アルバムの為のリハーサルと曲作りに励んでいる。

アッシュの広報担当者は、バンドは4年間、一緒に仕事をしてきて、オリジナル・ラインナップでやれる音楽をすべて引き出したと説明した。

「バンドには新たな人材がいた方がいいと思ったし、自分の音楽キャリアをもっと他の場所で十分に伸ばすことができると考えた」とターナーは述べた。彼は来月スペインの休暇から戻り次第、新しいバンドの活動を開始する予定だ。

ワイズフィールドは、アンディ・パウエルに誘われてアッシュに加入した。バンドは基本的なツイン・ギターのコンセプトを維持し、従来のナンバーの多くを演奏し続けることを予定しているという。

新ラインナップによる最初のイギリス公演は、10月に予定されているショート・ツアーとなり、その後アメリカで行われる予定である。

 

 

テッド・ターナー脱退直前の音源と言えば、有名なキング・ビスケット・フラワー・アワー放送用のニュージャージー公演でしょう。しかし、ネット上にアップされているものは不完全なものばかり。ここで完全版をアップしておきましょう。

 


Live In New Jersey (AIR39)

1. Sometime World 
2. Rock 'n' Roll Widow 
3. The King Will Come 
4. Warrior
5. Blowin' Free 
6. Jailbait 
7. Phoenix 
8. Time Was 
9. Where Were You Tomorrow 

「1974年1月19日パサイク公演」のステレオ・サウンドボード録音。まだテッド・ターナーも在籍している黄金時代の末期で、『LIVE DATE』では聴けない「Sometime World」「Time Was」「Vas Dis」「Where Were You Tomorrow」も美味しく、大曲「Phoenix」も約23分という大熱演。まさに「もう1つのLIVE DATE」となる完全オフィシャル級のフル・ライヴアルバムです。(インフォより)

「Where Were You Tomorrow」は、Climax Blues Bandのギタリスト、ピーター・ヘイコック(Pete Haycock)と、サキソフォン奏者のコリン・クーパー(Colin Cooper)がゲスト参加している。では、音源をどうぞ。

 


part.1

 


part.2

 

 

以上で、オリジナル・アッシュの音源商会は終わりです。続いて、ハードロック期のアッシュを紹介いたします。

 

 

 

1985-1987 "Hard Rock Ash"


80年代に入り低迷期に入りつつあったアッシュだが、元ユーライア・ヒープトレヴァー・ボルダーが加入し、ハードロックへと大きく方向転換を図ったアルバム「TWIN BARRELS BURNING」は、英国でNWOBHMブームが巻き起こっていた影響か好調なセールスを記録。しかし、83年のツアーを最後にトレヴァーは脱退。後任に元トラピーズ、後にO'Ryan名義での活動で知られるマーヴィン・スペンスが加入。

バンドは英国・欧州でツアーを行いながら、1985年7月にアルバム「RAW TO THE BONE」をリリース。ツアーを終えた後、11年間にわたりバンドを支えてきたローリー・ワイズフィールドが脱退。アッシュは本格的に低迷期を迎えてしまう。ローリーが脱退する直前に行われたライブを、サウンドボード音源で収録した貴重なブートレグ盤を紹介しましょう。

 

 


NO MORE LONELY NIGHTS (TCC 050)

1. Don't Come Back
2. Livin' Proof
3. Streets Of Shame
4. Cell Of Fame
5. No More Lonely Nights
6. The King Will Come
7. Don't Cry
8. People In Motion
9. Blowin' Free

Andy Powell : guitar, vocals
Laurie Wisefield : guitar, vocals
Mervyn Spence : bass, vocals
Steve Upton : drums


Three Cool Catsというレーベルから1992年にリリースされたイタリア製ブートレグ

1985年9月14日ドイツのローレライで行われた"LORELEY METAL HAMMER FESTIVAL"というロック・イベントに出演した時の音源。他にはナザレス、デビュー直後のメタリカ、ドロ・ペッシュが在籍していたことで知られるウォーロックなども出演している。

このイベントはオフィシャル映像ソフトがリリースされており、各バンドの映像が断片的に収録されている。アッシュは「THE KING WILL COME」が収録されたが、それ以外の映像は見つかっていない。

FM放送もされたらしく、その音源をブート化したものが紹介する「NO MORE LONELY NIGHTS」である。アナログブート「LORELIVE DATE」も存在しているがアナログ盤起こしではないと思われる。

1985年、バンドは英国や欧州をツアーしており、ハマースミス・オデオン、バーミンガム・オデオンなどキャパ2000~3000規模の会場で公演を行っていることを確認。チケット売買サイトを見ると、SetlistFMなどには記載されていない公演も色々と出てくる。12月までコンスタントに公演を行っており、ローリーは12月いっぱいまで在籍していた可能性がありそうだ。

この時期はパウエル、ローリー、マーヴィン・スペンスがリード・ヴォーカルを取っているようで、「TWIN BARRELS BURNING」や「RAW TO THE BONE」と言った80年代中期のハードロック・アッシュの新曲をマーヴィンが力強く歌い上げている。マーヴィンはハードロック期のアッシュに非常に合っていると個人的に思う。

 


初期の定番ナンバーは3曲だけ。残りは「TWIN BARRELS BURNING」「RAW TO THE BONE」からのハードロック・ナンバーが占めている。

本作はミックスがおかしい。通常ならパウエル(左側)、ローリー(右側)のギターが左右からステレオで聴こえてくるはずが、両者のギターがモノラル団子状態でオフ気味。スティーヴ・アプトンのドラムがオン気味となっている。不満点はあれども音質は良好なサウンドボードで聴きやすい。

本作は1992年リリースで既に廃盤。出回った数が少なく存在自体もあまり知られていないようだ。では、貴重な1985年のライブをどうぞ!

 


fes 1985

 

 

 

 

 

 


Maxim, Stuttgart, Germany Jan 8. 1986

1. Don't Come Back
2. Living Proof
3. Streets Of Shame
4. Cell Of Fame
5. No More Lonely Nights
6. Underground
7. Love Is Blue 
8. The King Will Come
9. Don't Cry
10. People In Motion
11. Blowin' Free
12. Jail Bait
13. Bad Weather Blues
14. She Loves My Automobile

Andy Powell : guitar, vocals
James Crompton : guitar, vocals
Mervyn Spence : bass, vocals
Steve Upton : drums


1986年1月8日シュトゥットガルト・マキシム公演をオーディエンス録音で収録した未ブート化音源。ローリー脱退後、後任にジェイムズ・クロンプトンというギタリストが加入。

1986年もツアーに明け暮れた1年間だったようで、チケットサイトを調べると色々と公演の半券が出てくる。データが少なく詳しいことは不明。クロンプトンのギターは可もなく不可もなく、主張することなく上手くバンドに溶け込んでいる印象。

演奏は全体的にスピーディーで、曲によってはピッチが狂っていると思えるほど。マーヴィンは好調で伸びやかなハイトーン・ヴォーカルを披露している。この後すぐにバンドを脱退してしまったのが残念。セットリストは前年と比べて大きな変化はないが、ZZ TOPの「She Loves My Automobile」をカヴァーしている点が聴き所かな。

 


1986.1.8

 

 

 

 

 

 


Maxim, Stuttgart, Germany Jan 8. 1987

1. Living Proof
2. Genevieve
3. Streets Of Shame
4. Cell Of Fame
5. No More Lonely Nights
6. Underground
7. Don't Cry
8. The King Will Come
9. Jail Bait
10. Blowin' Free
11. Hard Times
12. Bad Weather Blues

Andy Powell : guitar, vocals
James Crompton : guitar, vocals
Andy Pyle : bass, vocals
Steve Upton : drums


1987年1月8日シュトゥットガルト・マキシム公演をオーディエンス録音で収録した未ブート化音源。上の音源からちょうど1年後の公演。

どうやらアッシュはこの時期、頻繁にこの会場でコンサートを行っていたらしい。ブート化されているものを含め、84年以降の音源の全てが独ツアーで、3つがシュトゥットガルト・マキシム公演である。同じテーパーの録音だろうか?

マーヴィン・スペンス脱退後、ロッド・スチュワートキンクスゲイリー・ムーアのツアーにも参加していたアンディ・パイルが加入。ゲイリーとは後々も関係が続いていたみたいだ。リユニオン後のアッシュにも長く在籍することになる。

多くの曲でリード・ヴォーカルを取っているのはアンディ・パイルと思われる。前任者のマーヴィンとは違いやや力強さに欠ける。では、音源をどうぞ!

 


1987.1.8

 

 

この年、アッシュはオリジナル4が再集結してアルバムをリリース。しかし、リユニオンの大規模なツアーが実現するのは1988年で、この年はアルバムをリリースしたのみ。ツアーは、この音源と同じ編成で行っていた。

そしてオリジナル4が再び崩壊した後、アンディ・パイルが戻ってくることになる。以上、ウィッシュボーン・アッシュの音源紹介でした😎