レトロゲームを飾って眺めているだけ

LED ZEPPELINのブートレッグを何枚か紹介しよう【TARANTURA】

※2024.8.15 音源を追加しました🤫

 

 


今回は、みんな大好きレッド・ツェッペリンのブートを紹介します。私はZEPに関して大した知識を有しておりませんが、過去(Youtubeや音源サイトが登場する以前)にオフィシャル盤を少々とブート盤を30枚ほど聴いております。洋楽のクラシック・ロック好きを自称するならば、ZEPは避けて通ることが出来ないバンドの1つでしょう。

音楽の質や内容よりも流行を重視する傾向にある日本では、クラシック・ロックは中高年が聴く古くてダサい音楽という風潮があるかもしれません(私が学生の頃はあったように感じます)。

一方の海外では、今現在でも音楽系フォーラム等で老若男女を問わずクラシック・ロックに関する議論が活発に行われている印象です。例えば、クラシック・ロックの定義について以下のようなやり取りがあります。


「私は一般的に、クラシック・ロックの線引きは主にレッド・ツェッペリンの解散まで続き1980年に終わるという印象を受けています。そして、クラシック・ロックという用語は1980年前後のパンク・ニューウェーブの出現を無視しています。

クラシック・ロックの中心の1つとみなされるアーティストを考えるのは大変難しいです。クラシック・ロック・ステーション(音楽番組)では、恐らくラッシュのトム・ソーヤを流すでしょうが、私は一度も見たことがありません。私が好きなINXSはクラシック・ロックとまったく関連付けられていませんでした。

現在の曖昧な定義だと、人気・知名度のあるアーティストだけが強調され、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドビーフハート、CAN、ザ・ストゥージズなど、後世にも多大な影響を与えた知る人ぞ知る名アーティストが無視されることが多いです。

1980年は新たなベビーブーマー世代の始まりであり、様々なジャンル、出来事が正しく線引きされていない時代のようにも思えます」

「私はクラシック・ロックを、ピンク・フロイドザ・ウォール』の1979年までと括るのが正しいと思う。1980年のツェッペリンの解散も同様です」


といった感じで様々な世代が議論を交わしています。日本にはフォーラムらしき交流サイトが存在しませんが、海外は多く存在しており見ているだけでも楽しいです。ちなみに当方はGUITARS 101などの音源投稿フォーラムにサバスやレインボーの手持ち音源を投稿しまくっていました。今は自分のブログに貼り付けております。Dropboxの維持費がかかるのによーやるわ、カンパして😺💰

さておき、クラシック・ロックの定義についての議論を追っていくと、ZEP解散(1980年)を1つの区切りとしている意見が多いことが分かります。60年代の象徴的存在であるビートルズ解散後、ZEPを70年代ロック・ミュージシャンの象徴的な存在として認識している人が多いということかもしれません。

ちなみに、ZEP最後の北米ツアーが行われた年の年末に生まれた私にとって、ZEPはまさにクラシック・ロック・バンドの1つという認識です。中学、高校の同級生でZEPを知る者は僅か1人でした。意外ですが、ピンク・フロイド、ディープ・パープルを知っている人のほうがまだ多かったです。

そういえば、今年の春の選抜高校野球で、パープルのスモーク・オン・ザ・ウォーターを応援歌に演奏している高校がありました。バンドの格はZEPが圧倒的に上ですが、多くの人がどこかで耳にしたことがある曲の多さとなると、パープルのほうが案外上かもしれません。

ZEPで一般的に知られている曲となると、ブルーザー・ブロディがテーマ曲に使用した移民の歌でしょうか。GTA5に使用されている曲はプラントのソロだったし、ZEPは意外と露出が少ないように感じます。

さておき、私とZEPとの初遭遇は高校生の時でした。大阪日本橋の中古レコード店(ナカだったかな)でレコード盤を色々と物色していると、「BBC Transcription Service」とスタンプされた黄色のジャケットが印象的な謎のLP盤を発見。2000円でお持ち帰りしました。

これは後にオフィシャルCD「BBCライヴ」としてリリースされる音源で、BBCトランスクリプション・ディスクのコピーブートだった訳ですねえ。これが初ZEPでした。しかし、当時はZEPの音楽性を理解できませんでした。パープルのような聴きやすいハードロックとは違い、高校生には難解に感じたものです。

 


しかし、レコードコレクターズ誌やGOLD WAXに影響されていた私は、難しいものを聴く=大人で格好いいという考えがあり、ZEPのブート盤を定期的に購入して無理やり聴いておりました。デストロイヤー、エディはもちろん、ハーフオフィシャルの500円CD(BLACK PANTHERレーベル等)も頻繁に購入しました。

ブログで取り上げているバンドほど夢中にはなりませんでしたが、ZEPも青春時代に聴いてきた思い入れのあるバンドです。学校の同級生たちは、当時はやりのGLAYラルクマイラバを聴いていたけど、私みたいな奴がいたっていいじゃない、だって人間だもの😲


・・・という訳で、ここからは所有するZEPブートの一部、主にEMPRESS VALLEYやTARANTURAを中心に(数は少ないですが)紹介します。ZEPのアングラ音源はネット上に腐るほどアップされており音源アップに意味は無いでしょう。ジャケ画像など資料的なページとして掲載していきます。

音源は全てディスクから直接mp3(320kbps)に変換しております。音は一切弄っておりません。それでは、ごゆっくりお楽しみください。

 

 

 


FILLMORE WEST 1969 FINAL SOUNDBOARD & AUDIENCE RECORDING (no label)

Disc 1
1. Intro
2. Train Kept A Rollin'
3. I Can't Quit You Baby
4. As Long As I Have You
5. You Shook Me
6. How Many More Times

Disc 2
1. Killing Floor
2. Babe I'm Gonna Leave You
3. White Summer / Black Mountainside
4. Sitting and Thinking
5. Pat's Delight
6. Dazed And Confused
7. Communication Breakdown


イカン某店製、プレス5CD。1969年4月27日フィルモアエスト公演をサウンドボード音源をメインに、欠落箇所をロウジェネのオーディエンス音源で補填した、DnD時代からダイカン某店の得意技であるミックス音源です。

音源自体は古くから知られており、私もスコルピオの古典ブートで耳にしております。同店から同時に3種(SBD単体、AUD単体、SBD&AUD MIX)がリリースされております(いずれも2015年発売で既に廃盤)。現在はGRAFがリマスターを施して24日公演とセットにした「DANCING AVOCADO : Deluxe Edition」が登場しており入手は容易です。

で、ZEP素人の私があれこれと書くよりも、メーカーインフォのほうが非常に詳しく、より詳細に記述されているのでインフォをどうぞ(丸投げ)。

 


当然ながらフィルモア4月27日音源で現在もっともポピュラーな、SBDとAUDをミックスさせた最長バージョンも同時にリリースされます。この日に残された二種類の音源こそが「複数の音源を駆使して最長版を作る」というZEPライブ音源リリースの先駆けとなった、パイオニアと呼べる存在でした。

CD-Rによる音源トレードの初期に作られた、その編集バージョンを元にしたのがあの「COLLAGE」です。ことフィルモア4月27日音源に関しては、既に「TWINIGHT」でSBD欠損部分をAUDで補う編集が試みられていたのですが、PCの音源編集ソフトを駆使し、より滑らかにまとめ上げたのが「COLLAGE」です。今や懐かしのタイトルと言えるアイテム、それを皮切りに複数音源を組み合わせた完全版アイテムが現在に至るまでリリースされてきました。

「COLLAGE」によって新たな道が切り開かれたフィルモア4月27日音源ですが、二種類の音源を駆使した最長版編集はその後の編集ソフトの進化と共にマニアの間でエスカレート。当時は画期的だった「COLLAGE」の編集(今から15年前のものです)すら古く感じてしまうほど、このライブの全長版編集は全盛を極めています。

二種類の音源を組み合わせた編集の中でも、マニアの間でベストの呼び声が高ったバージョンから限定のプレスCD化。SBDの欠損部が古くから変わらないだけに、この編集に求められるのは「いかに二つの音源を丁寧に組み合わせているのか」という点に的が絞られることでしょう。

SBDとAUDの違和感、あるいはつなぎ目をいかに自然にまとめ上げるかということ。その点において、確かに今回のバージョンのなめらかなつなぎは特筆に値します。特に「Killing Floor」における演奏前と欠損部の編集箇所を聴いていただければ、今回の卓越した編集センスを実感していただけることでしょう。

先のAUD単体バージョンでも触れましたように、こちらの音源は入力レベルが低いことから、少なからずヒスノイズが出てしまうというジレンマを持っています。この編集ではヒスノイズも上手く抑えており、イコライズ感が皆無だとまでは言い切れないまでも、かなりいい感じの聴きやすさに生まれ変わっている点が特筆に値します。それぞれの音源の原本よりも、あくまでライブ全長版が聴けるのであればそれが一番、という方にとって、このバージョンが一番理想的だと言えるかもしれません。

そして何よりも、こうして全長版にまとめ上げられた4月27日のパフォーマンスの凄まじいこと!69年のZEPにとって、自分たちの可能性を熱狂的な歓迎と共に引き伸ばしてくれる場所、それがアメリカのクラブやコンサート・ホールだったのです。

1968年末のゴンザガから残されている最初のアメリカ・ツアーは文字通りのドサ回り、ところが毎晩のエネルギッシュな演奏があっという間にアメリカのロックファンの心を掴んでみせます。その結果として、二度目のアメリカ・ツアーの演奏はZEP最初の到達点とも呼べる名演が当たり前のように生み出されました。マニアにとって、この時期の自由で創造的なサイケデリック・ブルースを奏でるZEPほど面白い演奏はありません。

そのカギとなったのが「As Long I Have You」。長尺ながら緩急自在な展開が飽きさせない演奏は高い人気を誇ります。この日の同曲の演奏はゴンザガから始まったライブ・パフォーマンスの頂点、あるいは完成形と呼べる素晴らしいもの。

それどころか69年4月までのZEPは「Dazed And Confused」と「How Many More Times」と長尺レパートリーが三曲も加えられていたにもかかわらず、それぞれが観客を飽きさせない、極めて独創的な演奏を当たり前のように聴かせるフットワークの軽さがありました。特にここでの「How Many~」は一回目のブレイクの後でプラントが「マママーママーマママ~」とハミングする展開が極めて印象的なもので、そのバックでジョンジーが聴かせるベース・プレイの巧みさなど、SBDだからこそ味わえる醍醐味。

一方でセカンド・セットの「White Summer」がSBDにまったく収録されていないという録音状態(これは何とも不思議です)が故、そこはAUDの出番となります。そうして二種類の音源のいいとこ取りをしてまとめ上げられた定番音源のベスト・バージョン。69年ZEPの火を噴くような演奏を聴きたければ、まずはこれから!

では、音源をどうぞ。

 



disc1

 


disc2

 

 

 

 

 

 


愛と平和 Love & Peace live In Japan 1971 (EVSD-591_3B)

Disc 1
1. Introduction
2. Immigrant Song
3. Heartbreaker
4. Since I've Been Loving You
5. Black Dog
6. Dazed And Confused

Disc 2
1. Stairway To Heaven
2. Celebration Day
3. That's The Way
4. Going To California
5. Tangerine
6. What Is And What Should Never Be
7. Moby Dick

Disc 3
1. Whole Lotta Love
2. Communication Breakdown
live at Hiroshima Prefectural Gymnasium, Hiroshima, Japan Sep 27 1971


empress valleyレーベル、プレス3CD。1971年9月27日広島県立体育館公演を、2種のオーディエンスマスターから収録。2008年くらいのリリースだったかな。メーカーインフォを見てもらったほうが早いので、そちらをどうぞ(丸投げ)。

遂に!遂に!遂に!やりました! 広島公演ニューマスター発掘により大幅グレードアップに成功! 音質最高&最長収録です!いや?素晴らしい! こんな日が来るなんて思ってもみなかった!1971年9月27日広島県立体育館での愛と平和のチャリティーコンサートが超高音質で楽しめる三枚組み! いや?凄いです!

良い音源の無かった927ですが遂に最終決定盤の登場です!(今までメインのソースがグレードアップしたことはありませんでした)。

広島市役所を訪れたレッド・ツェッペリンのメンバーは、山田節男広島市長に被爆者援護資金としてコンサートの売上金約700万円寄贈の目録を手渡し、感謝状と広島名誉市民章のメダルが授与された。さすが我等がツェッペリンでございます。

オープニングの移民の歌から絶好調の4人、ジョンジーの迫力あるベースラインがはっきりと聴き取れます。この日の「祭典の日」は1971年の中では間違いなくベストだと断言できる名演!「胸いっぱいの愛を」ではレアな「Be Bop A Lula」をインクルード、アンコールの「コミュニケーション・ブレイクダウン」では観客がステージに押し寄せ演奏が中断! その模様もバッチリ収録されています。

大興奮の広島公演、共に叫ぼう!アイ・ライク・レッド・ツェッペリン!「音楽は人々に平和と楽しさを与えるものです。その音楽をやっている僕達が、少しでも力になれるなら、実に光栄だと思います」本当に素晴らしい言葉ですね。最高の音質で収録された歴史的記録の広島公演!嘘、偽りのない決定盤です!!

(以下、beatleg誌 vol.155 Item review より引用)
この公演を捕らえたこれまでのブートレッグが全て箸にも棒にもかからないほど素晴らしい音質で、同年武道館に例えるなら「Front Row」が2日目に例えるなら「Light And Shade」が登場した時のような衝撃に近いものがあるはずだ。

新たに発掘されたニューマスターはMud Dog Recordsの「Peace Of Mind」に収録されている「Whole Lotta Love Medley」「Communication Breakdown」とソース自体は同じだが、とても同じソースだとは思えないほどグレードアップしてるから本当に驚きである。

「Peace Of Mind」やアセテート盤「live In Japan・1971 Hiroshima」は2つのソースが混ざっていたことも同時に判明したことになり、つまりこの公演は全部で5種類のソースが日の目を見ていることになる。

判り易く書くと、観客が「あい・らいく・れっど・つぇっぺりん」と叫んでいるソースの全長版が驚異的な高音質で発掘されたことになるわけだが、このソースの「Immigrant Song」から「Moby Dick」までは初登場ということにもなる。

アコースティック・セットは別として、全体的に低音も効いていて、うねるようなグルーヴ感も充分で、広島公演がこれだけの高音質で残されていたことにゼップ・マニアは素直に感謝するべきであろう。

この音質で聴けば「Black Dog」のトラックタイム0分37秒はマイク不良であったことも良く分かるというものだ。複数のソースをミックスすることで、この公演の最長版にも仕上がっているのである。

1971年9月27日(月)の広島県立体育館公演が、その日から41年6ヶ月もの時を経て、遂に素晴らしい音質で蘇った。

 


近年、新たに別マスターが発掘されて、同レーベルからこの音源とセットでボックスリリースされたんでしたっけ?どーせアップされるだろうし、アップデートとはいえ同じ公演の音源を万単位を出してまでイラネ😑

 


では、音源をどうぞ!

 


DISC 1

 


DISC 2

 


DISC 3

 

 

 

 

 

 


PUSSY & COCK (T3CD-6)

DISC 1
1. Band Announcements
2. Rock And Roll
3. Sick Again
4. Over The Hills And Far Away
5. In My Time Of Dying
6. The Song Remains The Same
7. The Rain Song
8. Kashmir

DISC 2
1. No Quarter
2. Trampled Underfoot
3. Moby Dick

DISC 3
1. Dazed And Confused
2. Stairway To Heaven
3. Whole Lotta Love
4. The Crunge - Black Dog
Live at Long Beach Arena, California Mar 11 1975


(旧)TARANTURAレーベル、プレス盤3CD。1975年3月11日ロングビーチ・アリーナ公演をオーディエンス録音で収録。マイク・ミラード録音による定番音源。確か1996年くらいのリリースだったかな?

レッド・ツェッペリンが10度目のアメリカ・ツアーでカリフォルニアを訪れた時、70年代におけるロック・バンドとして頂点に立っていた。彼らの最後の傑作「Physical Graffiti」は2週間前に発売され、3月中旬にはバンド史上最も早く売れたアルバムとなりチャート1位を獲得した。

その余波で旧作もチャートにランクインした。ロング・ビーチの2公演は、3月10日のサンディエゴ公演に続く南カリフォルニア公演であり、バンドは以前の公演に比べてかなりリラックスしていた。

好評を博したこの2公演の音源は、70年代以降、様々なリリースを経てコンスタントに流通しており、レッド・ツェッペリンのコレクターの間で定番音源として知られている。

TARANTURAのブートレッグは数あるテープの中でも全般的に旧作よりも素晴らしい改善が施されている。TARANTURAはこのテープを非常に自然で魅力的なバージョンに仕上げている。光沢のある厚手の3つ折り厚紙スリーブに収められた豪華版だ。

この音源はマイク・ミラードのテープが基である。このライヴの為にAKGコースティクスのマイクを使い、ナカミチのステレオ・レコーダーで録音した最初のライヴだと言われている。前年のイエスのミラード・テープと比較すると、このライヴの音質の飛躍は劇的だ。クリアさとバランスは、間違いなくツアー全体のテープの中で最高音質である。

ロサンジェルス・タイムズ紙のロバート・ヒルバーンによるこの公演のレビューは、「このツアーで興行記録を打ち立てただけでなく、ステージを覆うドライアイスの演出、ライトで綴られたバンド名、レーザー光線、ステージ後方での爆発、そしてもちろん、お決まりの20分間のドラム・ソロ・・・」と書いて、この公演を酷評している。 

"Stairway To Heaven" の後、バンドはアンコールを演奏する。"Whole Lotta Love" が1分ほど演奏された後、ペイジのテルミンによるヒストリックに入る "Houses Of The Holy" ~ "The Crunge" が含まれている為、TARANTURAはこの5分の曲をメドレーとクレジットしている。

この曲は、ツェッペリンジェームス・ブラウンのファンクを不快にアレンジしたものだが、ライブでは素晴らしい。テルミンの不協和音は、"Out On The Tiles" のリフへと難なく変異し、"Black Dog" のヘヴィ・ヴァージョンへとつながる。

PAの問題かもしれないが、ジョン・ポール・ジョーンズのベースが終始とても大きく聞こえる。「ロング・ビーチのみんな、おやすみ。クアールードの水割りを半分飲んでぐっすり眠ってくれ」 というのがプラントの締めの言葉だ。多くのコレクターがこのライヴを批判しているが、伝説的なショーではないとはいえ、このディスクには楽しめるものがたくさんある。

 


タラらしい凝った装丁の3面見開き型紙ジャケット。ピクチャーディスク仕様で当時のブート業界では突出して豪華な作りだった。

タラの豪華な装丁を真似して、90年代中期辺りから紙ジャケ仕様のブートが増え始めたが、多くがペラペラで粗悪な作りだった。タラはさすがコーティングされた厚紙でしっかりした作り。その代わり高額だった。

 




では、音源をどうぞ。と言っても今さらな音源か😦

 


DISC 1

 


DISC 2

 


DISC 3

 

 

 

 

 

 


FOR BADGEHOLDERS ONLY (BUTA MARK TMMR-2 A)

DISC 1
1. Intro.
2. The Song Remains The Same
3. Rover intro>Sick Again
4. Nobody's Fault But Mine
5. Over The Hills And Far Away
6. Since I've Been Loving You
7. No Quarter

DISC 2
1. MC
2. Ten Years Gone
3. The Battle Of Evermore
4. Going To California
5. Black Country Woman
6. Bron-Y-Aur Stomp
7. White Summer / Black Mountain Side
8. Kashmir
9. Trampled Underfoot

DISC 3
1. MC
2. Out On The Tiles intro / Moby Dick*
3. Guitar Solo
4. Achilles Last Stand
5. Stairway To Heaven
6. Whole Lotta Love*
7. Keith Moon
8. Rock And Roll*
*Guest – Keith Moon
Live at the Forum, Inglewood, California, U.S.A. June 23, 1977


TARA系ブタマァクから2022年にリリースされた定番カリフォルニア77の3日目を3種のソースから再編集したブート。ソース1が有名アナログブート「For Badgeholders Only」(LZ1234)、ソース2がマイク・ミラードのマスターテープ(Nakamichi 550)、ソース3が良質なmono-AUD音源の2ng GENカセットテープとのこと。ソース1と2で欠落していたSong Remainをソース3でパッチしている。

「For Badgeholders Only」自体はEDDIEと並ぶ超定番音源であり、ZEPファン以外でも知っている説明不要の音源だと思います。ダイカン某店や悪名高い「がっちりプレス」レーベルからも同様の複数ソース編集盤が出ており今さらな音源かと。なお、こちらのブタマァクはEDDIEと本作が登場しており、それぞれジャケット違いが6種か7種ほどリリースされていたと思います。

本作の最大の特徴は、やはりTARA系ブートならではの装丁と遊び心あふれるデザインでしょう。ZEPの音源を手軽に楽しみたいなら、今はダウンロードが一番手っ取り早いですが、ブートとして手元に置くならダイカン某店製が高品質で価格もお手頃であり、コレクターズアイテムとしてデザイン等を楽しみたいならTARA系一択という感じでしょうか。EVは飽和状態、がっかりプレスはデザイン的に外しているのと音源を偽造する危🤐

 




こういったデザインはTARA系ならでは。特に海外コレクターにウケがよさそう。ちなみに当方所有のジャケはAタイプ。封入されているペイジのイラストも味があっていいですよね。では、音源をどうぞ。

 


disc 1

 


disc 2

 


disc 3

 

 

 

 

 

他のTARANTURAブート

 


THE DIPLOMA (TCD-21-MC-1,2,3 & TCD-21-1,2,3)

Live at University Of Leicester, Leicester, England, UK Nov 25, 1971

TARANTURA(new)レーベル、プレス盤6CD。1971年11月25日レスター大学公演をオーディエンス録音で収録。110セット限定生産盤。リミテッドナンバー入り。ナンバー31-110までのホログラム・エディションです。ディスク1-3にマスターテープそのままの音源を、ディスク4-6にイコライジングとピッチ修正を施した音源を収録。

音源自体はCDRブートなどでも登場しており珍しくはないが、非常に豪華な作りから高額で取引されているブート。ただ、音質は大してよろしくないので、音源だけが目的なら安価な他のブートで十分かと。豪華なコレクターズアイテムを収集したい人向け。

 


1-30番がHAIR LINE EDITIONとのことですが、私は見たことがありません。本作は2ndプレス、3rdプレス(それぞれイコライジング音源のみを収録したCD3枚組)が存在しており、そちらは時々目にします。

 





こんな感じでございます。続いて、もう1つタラブートを😗




TALES FROM 69 (NO. 69-3-1~3)

Live at Memorial Hall, Kansas CityNewport Jazz FestivalOakdale Theatre 1969

TARANTURA(旧)レーベル、プレス盤3CD。1969年11月5日カンサスシティ公演、69年7月6日ニューポート・ジャズフェス公演、69年8月17日ウォーリングフォード公演を収録。このブートは某プログレ専門通販店の在庫一掃セールで1500円ほどで入手しました。まさかタラのブートをこんな安値で入手できるとは思いませんでした😳

正直、どれも音質はあまり良くないうえに、今ではどの音源もアッパー版が多く出ている。音源の価値はまったく無いと思います。ボックス+3面見開きスリーブなので、コレクターズアイテムとしての価値のみでしょう。

 





こんな感じです。DISCOGSにも画像が無いので、ジャケットを掲載しておくだけでも資料的価値があるかな、と。

 

 

 

 

豪華な古典ブート(BOX)

 

 


ANOTHER TRIP (BIGBX 007)

BIG MUSICレーベル、5CD-BOX SET。イタリア製ブート。1969年~80年までのAUD&SBD定番音源のハイライトをまとめたコンピレーション。929、エレクトリックマジック、デストロイヤーからネブワース、ベルリンまで、ZEPファンならずともブートに手を出してきたコレクターなら知っているであろう超有名音源がメインです。

本作について、今年に入り海外サイト某所にレビューが投稿されていたので機械翻訳してみました。

興味深い曲を組み合わせた5枚組で、ほとんどがライブ録音。ディスク3には、「The Song Remains The Same」の最初の9曲の未編集バージョンが収録されている。いくつかのカヴァーも各ディスクに散りばめられている。ペイジは「White Summer/Black Mountain Side」の素晴らしいオルタネイト・インスト・ヴァージョンと、ライヴでの実験的なギターアレンジを聴かせてくれる。

ジョン・ポール・ジョーンズインストルメンタルでオルガンのインプロヴィゼーションを披露している。最近リリースされたブートと重なる音源もあるが、それでもかなりのレアな音源がある。音質はブートレグとしては悪くない。このBOXはセールで25ドルで見つけた。

ということで、かなりのレアな音源がどれを指すのか、ZEPについて大して詳しくない素人の私には分かり兼ねますが、見た限りは定番を始め、ダイカン某店&GRAFやEVのラインナップで幾度か目にした公演ばかりの中に、一部、今もなお貴重なテイクが収録されているのでしょうか。

本作の最大の売りは、今となっては出し尽くされた音源ではなく、豪華な作りのBOX、ピクチャーディスク、ブックレットではないかと個人的には思います。

 


BOXを開けると、ブックレットとディスク(とスペーサー)が入っております。

 


このような感じでディスクが収納されております。音源としての価値は無くても、コレクターズアイテムとして手元に置きたくなる素晴らしい作りです。BOXの中にプラケースが入っているだけの味気ないTNTレーベルのBOXシリーズとは随分と違います。

 


ディスクも美しいピクチャー仕様。1994年のブートとしては洗練されたデザインです。「がっかりプレス」のピクチャーディスクよりも美しいと思うのですが、私だけでしょうか🤔

 


BOXのサイズと同じ大型ブックレットには、ZEPの歴史などについて記述されています。こういった凝った作りのブートは90年代前半によく見られました。旧タラ系、MOONCHILDなど、マニアの愛とこだわりを感じさせる豪華な作りのブートが多かったです。今は帯と日本語タイトルを付けたブートが氾濫しており、食指が動かなくなりました。シンプルなダイカン&GRAF製のほうが却って格好良く見えるくらいです。

 


オールカラーで結構なページ数があり、読み応えがあります。

 


各ディスクの曲目もページを割いて細かく記載されております。写真もいい感じです。では、需要は無いでしょうが音源を載せておきましょう。作業用音源としてどうぞ😃

 

 



disc1

 



disc2

 



disc3

 



disc4

 



disc5

 

 

 

 

おまけ:所有する古いZEPブート

 

 


KNEES UP MOTHER BROWN (IQ-024/25)

IMAGE QUALITYレーベル、プレス2CD。1972年6月9日ノースカロライナ州シャーロット公演をAUD音源で収録したブート。今では何種かリリースされているシャーロット公演だが、音源としての初登場は確か本作だったはず。天国への階段の前に英国の伝統的な歌であるKNEES UP MOTHER BROWNが演奏されていることからタイトルに付けたと思われる。IQレーベルが懐かしいこと以外に今は用済みの1枚。

 


THE LAST NIGHT IN JAPAN (TDOLZ VOL.78)

ZEPファンなら誰もがお世話になったであろうTDOLZのブート。プレス2CD。72年10月10日、京都会館第一ホール公演を収録。当時、再来日京都公演を収録したブートは本作しか存在しなかった、と思う。ここ10年ほどでEVやタラがアップグレード盤を登場させて、ようやくお役御免となったブート。WENDYも出している?知らんし😒

 


THE 10TH US TOUR (WLL01/02/03)

欧州系WHOLE LOTTA LIVEレーベル、プレス2CD。1975年2月12日MSGと言えば、70年代の洋楽好きならZEPを知らない人でもタイトルくらいは聞いたことがあるであろう超名盤「FLYING CIRCUS」の日ということで説明不要のSBD音源。その昔、安かったので買ってみただけ😂

 


NO QUARTER (HBM 93020104/5/6/7)

H-BOMB MUSICレーベル、プレス4CD。1975年3月21日シアトル公演をAUDで収録。1993年リリースの古典ブート。アナログ時代から存在する定番音源の1つで、他にはコブラ盤やラストスタンドディスク盤が存在。古参コレクターお馴染みのブートでしょう。

 


FIRE CRACKERS' SHOW (TDOLZ 0003/4/5)

TDOLZレーベル、プレス3CD。1975年3月24日LAフォーラム公演を収録。1996年リリース。他にIQ盤も存在。後にアップグレード盤がタラなどからリリース済み。TDOLZカタログナンバー初期の1枚。初期はTHE DIAGRAM OF LED ZEPPELINときちんとインレイに記載してあるが、いつの間にかTDOLZと略して表記するようになった。だから何だと言われても特に何もないけど🙄

 


TOUR DE FORCE L.A. 1975 (RR 005/6/7)

欧州系RABBIT RECORDSレーベル、プレス3CD。1975年3月27日LAフォーラム公演を収録。1996年リリース。ミラードテープのソース1、別のソース2が存在するとのこと。これがどちらのソースを使用か不明だが、音の良さからミラードテープと思われる。海外でかなり出回ったブートらしく、古参コレクターのレビューで頻繁に目にする。この日の音源は、日本ではJelly Roll盤やアカシック盤が有名でしょう。

 


EARL'S COURT 1975 (MUD DOGS-024/025/026)

MUD DOGSレーベル、プレス3CD。1975年5月25日アールズコートと言えば、サウンドボード音源と映像が存在し、かつ名演としても有名。1993年にリリースの本作は、アールズコート最終日を初めてブートCDとしてリリースした記念すべき第一弾!・・・にして極悪音質AUDソースという糞ブート😑

 


CALIFORNIA MYSTERY TRAIN (BL-002/3/4)

BLIMP LABEL PRESENTSレーベル、プレス3CD。1977年6月19日サンディエゴ公演を収録。アナログ時代から出回っている音源で、ソースはミラードテープとなっている。この次の公演が有名なエディになるのかな。個人的には、同音源を収録したアカシック盤「JIMMYPY」が欲しかったけど、存在を知った頃には既に完売・廃盤😭

 


LISTEN TO THIS EDDIE -REMASTER VERSION- (JR06/07/08)

JELLY ROLLレーベル、プレス3CD。1977年6月21日イングルウッド公演を収録。クラシック・ロック・ファンなら誰でも知っているエディです。未だに腐るほどリリースが続くエディでも、コレクターの間で支持されている名盤の1つが本作JELLY ROLL盤。決定盤は、噂によると古典中の古典であるSilver Rarities盤、通称SIRAであるとか。SIRAは確か90年代にハーフオフィシャルで安く流通していたような?🙄

 


COPENHAGEN WARM-UPS (LSD-01/02/03/04)

LAST STAND DISCレーベル、プレス4CD。1979年6月23日&24日コペンハーゲン公演を収録。アナログ時代から存在する古典の1つ。CDブートとして初登場はタラ盤で、2番手が本作LSD盤だったかと。1996年リリース。

 

ZEPに関心はありません!と言いながら、71年~79年まで結構がっつりと聴いている私でございました。パクりだ何だと指摘されることもあるZEPですが、華があり、かつ王者の風格を兼ね備えたロックバンドだと改めて感じます。これほどのバンドは、恐らくもう二度と現れないのでしょう。沢尻エリカ様が夢中になるだけある。高橋由美子もフロイドだけではなくZEPも聴こう!😺

さておき、ブートはハーフオフィシャル盤などをもう少し所有していたのですが手放しました。今はネットでいくらでも聴けるので良い時代になった、というより音源の有難味を全く感じなくなってしまいましたね。

やはり自分の足でブート店を回り、苦労して手にしたブートCD音源のほうが思い入れもひとしお。音が悪かろうと、ネットのDLサイトから登場したお手軽音源よりもブート盤に愛着があるものでございます。

ZEPに関しては以上です。あまり知識がない私は、これ以上ZEPについて語ることは出来ません。あとは、他のマニアの方のサイトへとGo!

おわり