※過去記事の再掲載
みんな大好き、エイジアの1983 ALPHA TOURのブートレグを紹介します😃
2ndアルバム「ALPHA」は、ヒット路線を意識したポップナンバーが並ぶアルバムとなった。1983年2月~5月にかけてカナダでレコーディング作業に入り、7月にリリース。シングル"DON'T CRY"はビルボードHOT100の10位、"THE SMILE HAS LEFT YOUR EYES"は34位に入るヒットを記録した。
アルバムはイギリスで5位、米ビルボード6位に入りプラチナディスクを獲得するなど好調な売り上げを記録。しかし、ジョン・ウェットンとジェフリー・ダウンズ主導によるポップ路線に徹した内容だった為、過剰なまでに商業主義に走った下らないアルバムという批評や、スティーヴ・ハウとカール・パーマーをただのセッションミュージシャンとして利用した、といった批判が評論家たちから飛び出した。
83年7月からスタートした北米ツアーはアリーナクラスの大型会場がメインとなり、9月10日デトロイトのライブでツアーが終了。その後はヨーロッパと日本でツアーが予定されていたが、ツアー終了から間もなくウェットンが電話で突然、解雇を告げられてしまう(バンド側はウェットンが自ら脱退と主張)。
ウェットンは、自身のアルコール依存症が解雇の理由ではないか、と語っていたものの、理由は最後まで分からなかったそうだ。こうしてオリジナル・エイジアは突然の終焉を迎えてしまう。
では、数が少ないですがアルファリリース後の1983年北米ツアーを収録したブートレグを紹介しましょう!
Alpha Working Tapes -2013 Digitally Remastered Edition- (MDNA-13054)
1. My Own Time
2. Open Your Eyes
3. Never In A Million Years
4. Midnight Sun
5. The Smile Has Left Your Eyes (extended version)
6. Daylight
7. The Last To Know
8. True Colors
9. The Heat Goes On
MDNAレーベル、1CDR。カナダのスタジオで行われたセッション音源をサウンドボード録音で収録。2013年リリース。Highland Projectからも同音源がリリースされたが、こちらのほうが丁寧にリマスタリングが施されており聴きやすいとのこと。詳しくはメーカーインフォをどうぞ(丸投げ)。
1983年初頭、2ndスタジオ・アルバム『Alpha』制作時におこなわれた流出スタジオ・リハーサル音源を、2013年最新のデジタル・リマスタリングを施された素晴らしい音質で収録した全ファン必携のコレクターズ・アイテムが登場。
『Alpha』に収録されることとなる楽曲の数々のプロトタイプ、曲によってはアレンジが全く異なっていたり、歌パートはジョンによる仮歌あるいはハミングのみで構成されていたりと、マニアであれば思わずニヤリとしてしまうこと請け合いの衝撃的な内容です。やや経年の感じられる音質であったマスターにリマスターを施すことにより、素晴らしい音質のサウンドボード音源に変貌を遂げているので、全てのファンの方に自信を持ってオススメしたい1枚です。
ということで非常に面白い音源です。それでは音源をどうぞ。
demo 1983
BETA LIVE AT MONTREAL 1983 (TMOQ7B27C2-74)
Disc 1
1. Time Again
2. The Heat Goes On
3. Eye To Eye
4. Only Time Will Tell
5. Guitar Solo
6. Keyboard Solo
7. Open Your Eyes
8. Midnight Sun
Disc 2
1. Don't Cry
2. The Last To Know
3. The Smile Has Left Your Eyes
4. Don't Cry
5. Here Comes The Feeling
6. Solo Survivor
TRADE MARK OF QUALTYレーベル2CDR。1983年8月5日カナダ・モントリオール公演をオーディエンス録音で収録。ブートビデオの音声から落としてCD化した物らしい。
ビデオ落とし特有の薄っぺらい音で、音質自体も良くない。加えてピッチが低めに収録されている。同公演のブート映像はピッチは正常だがカットが多く、本作よりも収録時間が短かった。ソースとなったビデオは別の映像だろうか?
それでは試聴音源をどうぞ!ギターソロとキーボードソロはカットさせて頂いております。ピッチは当方で調整してあります。
pt.1
pt.2
WORCESTER 1983.8.19
DISC 1
1. Wildest Dreams
2. Time Again
3. The Heat Goes On
4. Eye To Eye
5. Only Time Will Tell
6. Geoff Downes Keyboard Solo
7. Steve Howe Acoustic Solo
- Beginnings
- Valley of Rocks
- The Clap
8. Midnight Sun
Disc 2
1. Don't Cry
2. The Last To Know
3. Open Your Eyes
4. The Smile Has Left Your Eyes
5. Here Come The Feeling
6. Carl Palmer Drum Solo
7. Sole Survivor
8. Heat Of The Moment
ZOOM CLUBよりハーフオフィシャル化されている他、ウェットンのオフィシャルボックスにも収録されている定番音源。1983年8月19日マサチューセッツ州ウースター公演をオーディエンス録音で収録。オフィシャルでは8月22日となっているが、これは間違いとのこと。
この日の音源は、Ayanamiレーベル「A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM」で初登場。その後、ZOOMCLUBのボックスに収録された他、単品でも繰り返しリリースされている。内容はAnayami盤を基にして作られておりブートと同内容。
近年、dimeから登場したアップグレード音源を、AMITYレーベルが「THE LAST TO KNOW」というタイトルでリリース。ここで紹介する音源はdimeから出た音源であり、AMITYレーベルのブートと同じもの。それでは音源をどうぞ。
part. 1
part. 2
part. 3
FOREST HILLS TENNIS STADIUM. NY 1983.8.20
1. Wildest Dreams
2. Time Again
3. The Heat Goes On
4. Eye To Eye
5. Only Time Will Tell
6. Geoff Downes Key Solo
7. Beginnings
8. Valley Of Rocks
9. The Clap
10. Midnight Sun
11. Don't Cry
12. The Last To Know
13. Open Your Eyes
14. The Smile Has Left Your Eyes
15. Here Comes The Feeling
16. Sole Survivor
17. The Heat Of The Moment
1983年8月20日ニューヨーク公演をオーディエンス録音で収録。驚愕の高音質音源がdimeから登場。放流した人によると、会場の1階中央席で自身が録音したマスターテープからファイル化したとのこと。で、早速ブート業者たちがこぞってブートレグ化しております(苦笑)。
GALAXYレーベルは元々、eBayや自サイトで自作CDRブート盤を販売していた「自家製ブート」業者。日本にも進出してダウンロード音源をブート化したものを販売している。DL音源を利用した自家製ブートの割には高価だが如何なものか。特にリマスターしている訳でもないのにボッタくり過ぎ😑
また、西新宿ブラインドフェイスより、EMPRESS VALLEYレーベルからもプレス盤でブート化されている。こちらはリマスターが施されている他、豪華な装丁のペーパースリーブ仕様なので、コレクションとして置いておきたい人にはいいかも?
気になる音質は非常に良い。フォレストヒルズ・スタジアムはキャパ14000人ほどの大型野外会場だが見事な録音である。1983年北米ツアーの音源の中では、この音源が最も高音質でしょう。ウェットンのボックスにまたしても収録される8月19日ウースター公演など比較にならないほど。どうしてこちらを収録しないのか。
高音質で聴くことにより、"LAST TO KNOW"や"THE SMILE HAS LEFT YOUR EYES"の美しさと繊細な演奏に驚かされる。論より証拠ということで音源をどうぞ。
pt.1
pt.2
pt.3
GEOFFLY'S BIRTHDAY PIRTY (no label)
Disc 1
1. Wildest Dreams
2. Time Again
3. The Heat Goes On
4. Eye To Eye
5. Only Time Will Tell
6. Keyboard Solo
7. Guitar Solo
Disc 2
1. Open Your Eyes
2. Daylight
3. The Smile Has Left Your Eyes
4. Don't Cry
5. Here Comes The Feeling
6. Solo Survivor
7. Geoffrey's Birthday
8. Heat Of The Moment
レーベル不明、2CDR。1983年8月25日ニュージャージー公演をオーディエンス録音で収録。2000年頃に登場したブート。
この日はジェフ・ダウンズの誕生日であり、"HEAT OF THE MOMENT"の前にウェットンがMCで観客にそのことを伝えている。ウェットンがバースデーソングを歌い始めると、会場全体が歌い出すという一幕を収録している。
近年、別マスターを使用したアッパー盤VIRTUOSO「GEOFFREY'S BIRTHDAY PARTY」がリリースされたが、そちらはダウンズ誕生会の前半部分が欠落しているとのこと。本作はまだ存在価値があるということだろう。では、試聴音源をどうぞ。
pt.1
pt.2
NEW JERSEY 83.8.25
1. Wildest Dreams
2. Time Again
3. The Heat Goes On
4. Eye To Eye
5. Only Time Will Tell
6. Keyboard Solo
7. Guitar Solo
8. Open Your Eyes
9. Daylight
10. The Smile Has Left Your Eyes
11. Don't Cry
12. Here Comes The Feeling
13. Solo Survivor
14. Geoffrey's Birthday
15. Heat Of The Moment
1983年8月25日ニュージャージー州イーストラザフォード公演をオーディエンス録音で収録。dimeから登場。ジェフリー・ダウンズ誕生会の音源。投稿者によると、2nd GENカセットテープからファイル化したとのこと。
上で紹介した「GEOFFLY'S BIRTHDAY PIRTY」とは違うテープを使用しており、音質は本音源のほうが聴きやすい。既発にあった"OPEN YOUR EYES"と"HEAT OF THE MOMENT"のカット箇所は、こちらの音源だと完全収録されている。
VIRTUOSOレーベル「GEOFFREY'S BIRTHDAY PARTY」と同様、ジェフリー誕生会の冒頭部分が欠落しており、VIRTUOSO盤の音源と特徴が酷似している。同じテープかもしれないが、ブートを聴いたことがないので断言は出来ない。では、試聴音源をどうぞ。
pt.1
pt.2
LIVE GOES ON (Blue Cafe-61A/B)
Disc 1
1. Wildest Dreams
2. Time Again
3. The Heat Goes On
4. Eye To Eye
5. Only Time Will Tell
6. Keyboard Solo
7. Beginnings
8. Valley Of Rocks
9. The Clap
10. Open Your Eyes
11. Daylight
12. The Smile Has Left Your Eyes
Disc 2
1. Don't Cry
2. Here Comes The Feeling
3. Solo Survivor
4. Heat Of The Moment
Blue Cafeレーベル、2CDR。1983年9月4日イリノイ州ホフマンエステーツ公演をオーディエンス録音で収録。テーパーの間では古くから有名な定番音源。音質、演奏内容共にお勧めの1枚。では試聴音源をどうぞ。
pt.1
pt.2
CLEAR BLUE LIGHT (PF-185D)
Disc 1
1. Wildest Dreams
2. Time Again
3. The Heat Goes On
4. Eye To Eye
5. Only Time Will Tell
6. Keyboard Solo
7. Guitar Solo
Disc 2
1. Open Your Eyes
2. Daylight
3. The Smile Has Left Your Eyes
4. Don't Cry
5. Here Comes The Feeling
6. Drum Solo
7. Here Comes The Feeling
8. Sole Sorvivor
PEACE FROGレーベル、2CDR。1983年9月9日、或いは10日、ミシガン州デトロイト、クラークストン公演をオーディエンス録音で収録。HIGHLANDレーベルからリリースされていた「LAST ORIGINAL」(9月10日と記載されている)と同音源。こちらはアップグレード盤とのこと。とはいえ音質は悪い。では試聴音源をどうぞ。
pt.1
pt.2
この後、ウェットンは突如、解雇されてしまう。グレッグ・レイクが加入して日本公演を行うが、レイクとスティーブ・ハウまで脱退してしまい、エイジアは終焉へと向かっていくのであった。以上でエイジアの"ALPHA TOUR"特集は終わりです😺