Dick Heckstall Smith & Colosseum – A Whiter Shade Of Pale (OH BOY 1-9083)
Dick Heckstall Smith Band in London 1973
1. Moses In The Bullrush Houses
2. Pirates Dream
3. No Amount Of Loving
James Litherland : guitar, vocal
Bill Smith : bass, vocal
Theodore Thunder : drum, vocal
Dave Ross : piano, organ, vocal
Dick Heckstall Smith : Saxophone
Colosseum in London 1968
4. A Whiter Shade Of Pale
Colosseum in Staines 1969
5. Those Who Are About To Die Salute You
6. Debut
James Litherland : guitar, vocal
Tony Reeves : bass
Dave Greenslade : piano, organ
Dick Heckstall Smith : Saxophone
Jon Hiseman : drum
ジャズ・ロックのパイオニアと言える名バンド、ジョン・ハイズマン率いるコロシアムのBBC音源や、コロシアムのディック・ヘクストール=スミス率いるバンドのBBC音源を収録した、ルクセンブルク発OH BOYレーベルが1991年にリリースした古典ブートレグを紹介します😃
ジャズ・ロック好きの人なら誰もがコロシアムを知っていると思うので紹介は割愛するとして、ここで紹介する音源は、恐らくどこかで耳にしたことがあるものばかりだと思います。
トラック1-3は、これまで一部の音源がコンピレーション系ブートに断片的に収録されてきた他、ヘクストール・スミスのソロ・アルバム「A Story Ended」のリマスター盤にボーナストラックとして全て収録されました。また、トラック4-6のコロシアムの音源も、同じくコンピレーション系ブートに断片的に収録されてきた定番音源です。
トラック4のプロコル・ハルム「青い影」(A Whiter Shade Of Pale)カヴァーは説明するのが若干難しいのですが、このブートに収録されたBBC音源は、1stアルバム「Those Who Are About to Die Salute You」のリマスター盤に"A Whiter Spade Than Mayall"と曲名をもじってボーナストラックとして収録されているものと同音源です。
「青い影」カヴァーは、元々、英国盤1stに"Beware The Ides Of March"というタイトルで収録されています。これをBBCライヴで演奏した音源が、さらに曲名を変えて後年発売のリマスター盤に追加収録されたのです。
コロシアムは、バンドの代表曲であり2ndのタイトル曲「バレンタイン組曲」(Valentyne Suite)がまだ未発表だった1969年初旬から、この曲を既にライヴ・レパートリーに加えていました。ブート等で幾つかの1969年初めのツアー音源を聴くと、組曲の後半に"Beware The Ides Of March"を織り交ぜていたことが分かります。
英国盤1stアルバムのリリースは1969年3月で、遅れて4か月後に北米盤1stがリリースされますが、バンドは間もなく英国で2ndアルバム「バレンタイン組曲」をリリースするタイミングでした。結果、北米盤は1stと2ndが半分ずつ組み合わされた形でのリリースとなったのです。
北米盤1stアルバムには、B面に「バレンタイン組曲」が収録されています。英国盤の「バレンタイン組曲」では、テーマ3に"The Grass is Always Greener"が配置されている所を、北米盤ではテーマ3に"Beware The Ides Of March"を配置しています。つまり、北米盤のほうはライヴ演奏に準拠した形で収録されているのです。
いずれの曲も上述のリマスター盤に収録された他、近年リリースされた6枚組BOX「Transmissions : Live At The BBC」にも収録されたことで、本作はついにその役目を果たし終えたと言えるでしょう。但し、6枚組を買う人がどれほどいるのか分かりませんが。
これらはYouTubeにもバラバラの状態でアップされていますが、出来れば繋がった状態で通して聴きたいのが人の性と言うもの(笑)。そんな訳で、ここでこっそりCD音源を貼り付けておきましょう。では音源をどうぞ!
bbc live
ハイズマンがこの世を去った後、2020年になってからコロシアム人脈のBBC音源が立て続けにリリースされました。ファンには嬉しいところでしょう。
OH BOYレーベルを知っている貴方は古株コレクター。以上です😀