※2024.3.23「Combat LA」を追加
SAMURAI WARRIORS -The Clash Japan Tour 1982- (BTZCD-026-1/2)
DISC 1
1. London Calling
2. Safe European Home
3. Train In Vain
4. Washington Bullets
5. The Leader
6. Spanish Bombs
7. The Magnificent Seven
8. The Guns Of Brixton
9. White Man In Hammersmith Palais
10. Charlie Don't Surf
11. Ivan Meets GI Joe
12. Brand New Cadillac
13. Janie Jones
14. Koka Kola
15. I Fought The Law
16. Somebody Got Murdered
17. Clampdown
DISC 2
1. Interlude
2. Armagideon Time
3. Stay Free
4. Clash City Rockers
5. Garageland
6. Tommy Gun
7. Complete Control
8. White Riot
Disc 1 & Disc 2 Track 1-8
Festival Hall, Osaka, Japan. Feb 2nd 1982
9. 1977 / 26 April 1977 Promo Video Shoot Remix
10. Garageland / Rude Boy Outtake
11. Know Your Rights / Combat Rock Outtake
12. Overpowered By Funk Inst. / Combat Rock Outtake
13. House Of The Ju Ju Queen / Dec 1982 Demo
14. We Are The Clash / Demo
15. Rock The Casbah / Dub Mix Feat. Rankin Rodger
16. The Guns Of Brixton / Dub Mix
17. Train In Vain / Remix
18. This Is England / Dub Mix
19. Fingerpoppin / 12" Mix
20. Dirty Harry / Full Radio Mix
21. Y.N.C.A. / WCBN Radio Sing-A-Long
Track 9-21
Bonus Tracks Demos & Alt. Mixes
Line-up :
Joe Strummer - Vocal, Guitar
Mick Jones - Guitar, Vocal
Paul Simonon - Bass, Vocal
Topper Headon - Drums, Vocal
BACK TO ZEROレーベル、プレス盤2CD。1982年2月2日、大阪フェスティバルホール公演をオーディエンス録音で収録。1982年1月下旬から2月上旬にかけてクラッシュは初来日を果たし全8公演+追加1公演を行った。日程は以下の通り。
1月24日:渋谷公会堂
1月25日:大阪フェスティバルホール
1月27日:中野サンプラザ
1月28日:中野サンプラザ
1月29日:中野サンプラザ
1月30日:新宿厚生年金会館(昼&夜2公演)
2月1日:中野サンプラザ
2月2日:大阪フェスティバルホール(追加公演)
英国のみならず米国でも大きなセールスを記録した最盛期ラインナップで遂に待望の初来日が実現した。そして同時に、これが最盛期ラインナップ最後のツアーとなってしまった。
ツアー終了後、ドラマーのトッパー・ヒードンは薬物常習問題で脱退させられ、バンドには二度と復帰することはなかった。
このブートレッグは、1982年2月2日、大阪で行われたツアー8日目の最終日を収録している。ツアーが大盛況だった為、急遽追加された公演である。
ロンドンの音楽ジャーナリスト、クリス・サレヴィッチの著書「Redemption Song: The Ballad of Joe Strummer」によると、当時の日本ではコンサート中に観客が席を立つことが禁止されていた為、バンドは日本公演を拒否していたという(1978年1月27日レインボー札幌公演の死亡事故の影響と思われる)。
しかし、ファンが自由に立つことが出来るという妥協案が主催側から示されたことで、ようやく来日公演が実現することになったらしい。最盛期クラッシュの来日は、まさにギリギリのタイミングだったのだ。
大阪公演、しかも最盛期のラインナップによる初来日。観客の声援がオープニングBGMの時点から凄まじい。最終日だけに演奏も素晴らしい。音質が良い東京公演が定番だが、音質は悪くても会場の強烈な熱気がステレオで伝わってくるという点で、このブートは個人的に大のお気に入りである。まさにオーディエンス音源の醍醐味である。
それでは、音源をどうぞ!
part.1
part.2
demo
ザ・クラッシュは1982年初頭にアジア・オセアニア・ツアーを行うべきではなかったかもしれない。緊迫したコンバット・ロック・セッションの最中であったことに加え、プロモーターは約1ヵ月で25公演以上という厳しいスケジュールを組んだ。
そして5年連続の大規模なツアーでメンバーたちは疲弊して燃え尽き始めていた。ドラマーのトッパー・ヒードンは疲労による逃避からヘロイン中毒に陥り、完全にコントロール不能の状態になっていたが、どうにかツアーを乗り切った。
「日本に着いた時は、かなりクレイジーだった。まるでビートルズか何かみたいに追いかけ回され、ファンたちの叫び声とたくさんのプレゼントを投げつけられた」(ミック・ジョーンズ)
日本に到着して間もなく、ジョー・ストラマーとヒードンは大喧嘩になった。
「私はジョーとエレベーターの中に立っていた。ジョーはこう言ったんだ。どうやって反ドラッグの歌を歌えばいいんだ、俺の後ろでお前がラリっているのにってね」(トッパー・ヒードン)
ジョーの発言にヒードンは上手く返答できず、バンドがアジア・オセアニア・ツアーを終えて間もなくヒードンは解雇され、オリジナル・ドラマー、テリー・チャイムズが加入した。
皮肉なことに、「Rock The Casbah」はヒードンが作詞作曲を担当した唯一のクラッシュの曲で、バンドにとって最大のヒットをもたらした。このシングルがヒットした時には、ヒードンは既にバンドを解雇されていた。
数年後、ストラマーはヒードンを解雇したことがバンドを破滅に追いやったと語っている。
「あれが終わりの始まりだった。グループがどんなものであれ機能させるのは4人のケミストリーなんだ。1人を解雇して、好きなミュージシャン、或いは10人の新たなメンバーと入れ替えても同じように機能することはない」(ストラマー)
こうしてバンド最大のピークを迎えると同時に終焉が近付いていたクラッシュ。某ブート業者のツアースケジュールを借りて全容を見てみよう。
1月24日-2月2日:初来日(9公演)
2月5日-24日:オセアニア(14公演)
2月25日+27日:香港/バンコク(2公演)
4月「COMBAT ROCK」完成
5月5日:ニューカッスル公演
5月14日「COMBAT ROCK」発売
5月18日-6月29日:北米#1(29公演)
7月10日-8月3日:英国(20公演)
8月9日-9月15日:北米#2(25公演)
9月25日-10月29日:北米#3(19公演)
11月25日+27日:ジャマイカ(2公演)
となっている。続いて、テリー・チャイムズ再加入後の北米3rdレグより、最終日を収録したブートを紹介しよう。
COMBAT LA (4Reel Productions)
1. London Calling
2. Police My Back
3. The Guns Of Brixton
4. This Is Radio Clash
5. Spanish Bombs
6. Rock The Casbah
7. The Maginificent Seven / Armagideon Time
8. Janie Jones
9. Train In Vain
10. Tommy Gun
11. Clampdown
12. Brand New Cadillac
13. Should I Stay or Should I Go?
14. I Fought The Law
Live at Memorial Coliseum, Los Angeles, CA Oct 29 1982
Line-up :
Joe Strummer - Vocal, Guitar
Mick Jones - Guitar, Vocal
Paul Simonon - Bass, Vocal
Terry Chimes - Drums, Vocal
4Reel Productionレーベル、プレス盤1CD。「Combat Rock」リリースに伴う大規模な北米ツアーの最終日となる1982年10月29日ロサンゼルス公演を、オフィシャル級の超高音質サウンドボード音源で収録。北米製ブート、デジパック仕様。2014年リリース。
10月13日ニューヨーク公演を収録したオフィシャル「LIVE AT SHEA STADIUM」(2008年リリース。日本のWikiに載ってねぇ😑)と時期が被る為か、或いは単純にコレクターが少ない為か、北米ツアーの音源が少ない。このロス公演も本作以外のブートCDは1枚しか確認できない。
というか、この音源は「LIVE AT SHEA STADIUM」の発掘・リリースとほぼ同時期に登場した。ということは、もしかして関係者からの流出音源だろうか。
北米ツアーはTHE WHOの前座として回った為、ショーは1時間に満たない短さ。何かと物議を醸したテリー・チャイムズはそれほど悪いとは感じない。ただ、メインアクトとして行った彼ららしいハチャメチャな来日公演の熱気と比べると、ややお行儀の良いライブという感じかな?
1982年の音源は殆どが来日公演とジャマイカ公演で、あとは北米ツアーが4種と欧州ツアーが僅かに存在していたと思うが、来日公演以外のブートは海外製がメインだったかと。本作も含めて日本国内ではリリース情報が無く存在すら知られていない。クラッシュは人気が無いのだろうか?良いバンドだがなあ😧
海外製ブートに多いデジパック仕様。しかし、検索しても殆ど情報らしい情報が出てこない。リリース枚数が少なかったのだろうか。では、音源をどうぞ。
combat la
以上です🤗