以前にアップした「カオスエンジェルズ」の説明書画像は直撮りでしたが、今回はスキャンしたものを貼り付けていきます。
1988年発売の本作はウィザードリィタイプの3DダンジョンRPG。登場するモンスターが全てきわどい格好をした女の子であり、倒すと体力に応じて「襲う」コマンドを選択できるのが斬新なシステムでした。
一般的なアダルトゲームのように露骨な描写はなくチラリズムが中心の控え目なグラフィックで、メインはあくまでゲーム部分と言えるでしょう。アダルトゲームでありながらよく作り込まれたゲーム性が話題となり、本作はヒットしました。ユーザーに支持された理由も、ゲーム性の高さが大きかったと言えるでしょう。
同時期、elfから同じくアダルト3D-PRG「ドラゴンナイト」が登場し、こちらも作り込まれたゲーム性が話題を呼びました。「カオスエンジェルズ」と「ドラゴンナイト」のヒットは、それまでゲーム性が皆無に等しかったアダルトゲーム業界に革命をもたらした、と当時のPCゲーム書籍にて評されていたと記憶しております。
ここで一部雑誌記事を紹介しましょう。PC-8801版発売直前の記事より。ピンチアウト操作(PCは画像クリック)で拡大表示できます。
元MSXユーザーとしてリアルタイムで愛読していたMSX FAN誌掲載のカオスエンジェルズ関連記事も紹介します。
画像だけを見ると単なるギャルゲーですが、当時の3D-RPGとしては家庭用ゲーム機の作品にも負けず劣らずの内容とバランスです。さすが、元祖3D-RPG「ウィザードリィ」のFC版移植を手掛けたアスキー。しかし、当のアスキーは本作を今現在に至るまで黒歴史扱いしています。いい作品なのに何故だろう🤔
以下はPC-8801版の改造プログラム。
ブランクディスクとか懐かしい。アクセス中にディスクをぶっこ抜いて壊したこともありました。交換してくれた上にグッズまで一緒に送ってくれたファルコムありがとう😌🙏
パッケージ・イラストは、PCエンジン「銀河お嬢様伝説ユナ」シリーズで一躍人気イラストレーターとなる明貴美加氏によるもの。
ただし、明貴美加氏のデザインはジャケットと説明書だけであり、ゲーム内のキャラデザインはY人氏(上野健司)がデザインを担当しています。Y人氏はPC88のゲームに詳しい人ならご存じかと思います。個人的にはY人氏のデザインのほうが好きでございます。
あった、Y人氏がグラフィックを担当した「りみちゃんの危険な夜」動画。
誰が何の為に建てた塔なのか?貴方は短剣を片手に、壮大な時の魔法に戦いを挑んだ。不可思議なダンジョン、突然現るモンスター。謎は謎を呼び、月は静かに満ちては欠ける。手掛かりは壁の落書きだけだ。
貴方は塔を、色と欲を極めることができるだろうか・・・。豊富なグラフィックと軽快なBGMが冒険に彩りを添える。RPGの決定的娯楽版、ここに誕生!
■パッケージ
グラフィックデザイン・上野健司とありますが、この方がY人氏です。同氏は他にもPC88関連の同人ゲームなども色々と関わっています。
スキャンするの忘れていたから直撮り画像で堪忍🙏
■封入物
カオスエンジェルズの封入物と言えば、この特大ステッカーシール。実際に使用した人は果たしているのでしょうか?
アンケートはがき。昭和65年まで有効・・・😱
以上がオリジナル版であるPC-8801版の内容物です。移植版(PC-9801版・MSX2版)はコピープロテクトとして地図が封入されており、ゲーム途中で地図に記載されているキーワードを入力しないと進めません。88版でコピーが相当横行したみたいです。それだけ人気だったのでしょう。
ここから説明書画像ですが、はてなブログの仕様上1200pxl以上は表示できない為、最大1200pxlでアップしております。繰り返しになりますが、スマホはピンチアウト操作、PCは画像クリックで拡大が可能です。
■説明書
実に80年代的なノリが漂う説明書でした。
如何でしたでしょうか。今では本作を知る人は少ないでしょうが、ゲーム内容、グラフィック、BGMなど、当時としては水準以上の出来でございます。レトロゲームが好きな人ならきっと楽しめること間違いなしでしょう。
今だと「MSXマガジン永久保存版3」に収録された公式エミュレーターでMSX2版がプレイできるみたいです。PC88/98版は実機でプレイするしかないみたいなのでエミュで・・・おっと誰か来たようだ😱
以上です。おわり😊