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THIN LIZZY - Black Rose Sessions & Thunder and Lightning Sessions【フィル・ライノット】



RARITIES #1 (BLUE-U 273)

DISC 1
1. Rock Your Love (wga : Jimmy Bain)
2. A Night In The Life Of A Blues Singer
3. Cold Black Night
4. Hate
5. With Love (hca : Huey Lewis)
6. Parisienne Walkways (hca : Huey Lewis)
7. Black Rose (hca : Huey Lewis)
8. Got To Give It Up
9. Toughest Street In Town
10. Don't Believe A Word (vo : Moore & Lynott)
11. Ode To A Black Man
12. Spanish Guitar
13. Parisienne Walkways
14. Are You Ready
15. Blackmail
16. Waiting For An Alibi
17. Fanatical Fascists (vo : Lynott)
1-2 : Rampart Studios 21st Jan 1978    
3-10 : Rampart Studios 22nd Jan 1978    
11-17 : Good Earth Studios 1st Feb 1978    

DISC 2
1. The Sun Goes Down
2. Bad Habits
3. This Is the One
4. Thunder and Lightning
5. Cold Sweat
6. Baby, Please Don't Go
7. Heart Attack
8. Don't Let Him Slip Away I
9. Don't Let Him Slip Away II
10. The holy War
11. Someday She's Going to Hit Back
Sessions 1982-1983


BLUE-Uレーベル、2CDR。1978年「Black Rose」および1982-1983年「Thunder And Lightning」スタジオセッション音源をサウンドボード録音で収録。2006年頃にリリース。経年劣化したテープからそのまま収録していると思われます。同時期にPOWER GATEレーベルからも同じ音源が登場していることから、DimeなどP2Pを介して登場したのでしょう。

ハードロック界の歴史に名を刻む名バンドであるシン・リジィについて、恥ずかしながら私は殆ど知識がありません。初めてシン・リジィを聴いたのは、1996年にNHK-FMで放送された「伝説のロック・ライブ BBC in Concert」です。1975年のライブで30分でした。アルバム「Nightlife」デラックス・エディションに収録されているものとは違う音源です(これです)。ちなみに後半はトム・ロビンソン・バンドのライブでした。

当時、ウィッシュボーン・アッシュのツイン・リードギターに魅了されていた私は、ブライアン・ロバートソン&スコット・ゴーハムのツイン・リードを聴いて刺さるものがありました。ライノットの渋い歌声も良かった。しかし、アッシュに傾倒してシン・リジィBBC音源以外、殆ど聴くことなく現在に至ります。じゃあ何でブートを持っているんだと思われるところでしょうが、何でだろう?🤔

先日、断捨離の一環でゴミを処分すべく押し入れをゴソゴソとしていたら出てきたものですが、ジョン・サイクスのファンでもない私が何故これを購入したのか、いつ購入したのか、自分でも分かりません。BLUE-Uレーベルがブートを大量にリリースしたのが2006年頃~2008年頃なので、その頃に購入したのでしょう。同レーベルの価格は一律なので2CDRで3400円だったと思います。

2つのデモ・セッション音源は前述の通り、POWER GATEやLANGLEYからもリリースされていたと思います。「Thunder...」に関しては、近年、Shadesから再販されたみたいです。これらの一部がオフィシャルに収録されているか否か、当方は知識が無いので分かりません。

とりあえず、COLOSSEUM II在籍中でありツアー中でもあったゲイリー・ムーアが既にセッションに参加していることを初めて知りました。ゲイリーのCOLOSSEUM II脱退は確か1978年8月だったかな。サイクスに関しては全然分からへん😥

では、まずは1978年のBlack Rose Sessionから音源をどうぞ。

 


Black rose session 1-9

 


Black rose session 10-17

 

 

続いて「Thunder and Lightning」セッションですが、こちらはShadesレーベルから同じ音源が再リリースされているみたいなので、メーカーインフォを拝借して掲載したいと思います(丸投げ)。


TYGERS OF PAN TANGのギタリストだったジョン・サイクスを加入させたTHIN LIZZYの結果としてラスト・アルバムとなった『THUNDER AND LIGHTNING』のスタジオ・デモを収録。アルバムに収録されている9曲全てのスタジオ・デモに、マニアには有名な未発表曲である「DON'T LET IT SLIP AWAY」が2ヴァージョンを収録しています。

まず「The Sun Goes Down」はカウントで始まるテイクで、オフィシャル・テイクで聴くことの出来るイントロの銅鑼の音のような効果音は入っていないし、全体的にフィルのベースが強調されたミックスとなっています。

「Bad Habits」もやはりカウントで始まる。「This Is The One」もカウントから始まり、オフィシャル・テイクで聴くことの出来るイントロでのジョンのアーミング・ダウンするようなフレーズやイントロ部分でのバッキング・ソロなどがダビングされていない為、非常にシンプルな印象を受けます。

「Thunder And Lightning」はイントロにおける雷鳴のような効果音はオフィシャルに比べて生々しいし、イントロでドラムのカウントが残っており、、ヴォーカルについてもフィルによるサビの部分が歌われていない他、ジョン・サイクスのギター・ソロも別テイクとなっています。

「Cold Sweat」ではイントロのリフのバックでカウントが残っているし、ギター・サウンドもエフェクトの効きが弱く、何よりも違うのはフルのヴォーカルが明らかにデモ・テイクらしく歌詞や歌メロが異なっていることが一聴してわかります。

「Baby Please Don't Go」もカウントでスタートするが、イントロからジョンのギターがまだ入っていなしし、フィルのヴォーカルもバッキング含めて異なっています。「Heart Attack」はイントロの前のサウンド・ノイズが残っており、バッキング・ヴォーカルも異なっています。

「Don' Let It Slip Away #1, #2」はマニアの間では有名な未発表曲で、フィルの歌う歌詞が異なり若干#2のほうが長い。「The Holy War」はフィルのヴォーカルが入っていないバッキング・トラックで、ベース、ギター、ドラムのみでキーボードが入っていません。

関係者から流出したテープがこれほど完全な形で聴けるとは。音質も最高クラス。今は亡きフィル・ライノットがアルバム『THUNDER AND LIGHTNING 』にかけた情熱の片鱗が詰まった音源として、過去最高のものと高い評価を受ける「THUNDER AND LIGHTNING DEMOS」がShadesレーベルよりリリースです。


1.THE SUN GOES DOWN
イントロとエンディングの効果音がない。ヴォーカルのDELAY処理が違う。シンセのかぶせが最終ミックスに比べるとずいぶん足りない。ギター・ソロは同じテイクの模様。

2.BAD HABITS
肉声カウントからスタート。リフが入ってからのカウベルが入ってない。ヴォーカルにかかっているDELAYが全体的に浅い。ギター・ソロが違う(まだ未完成だったのか無いに等しい)。エンドがアルバムより長く入っている。

3.THIS IS THE ONE
ボーカルは完全に別テイク。イントロのギター・ノイズが入ってない。ギター・ソロ導入部分に、最終ミックスには無いフィルの「Ahhhh!」という叫びが入っている。エンドがアルバムより長く入っている。

4.THUNDER AND LIGHTNING
サビの歌メロが入ってない。2度のギター・ソロがが全く違うテイクが使用されているのが聴き所。

5.COLD SWEAT
ギターリフにオフィシャルにないカウントが被さっている。歌詞・歌メロが違い、サビまでのボーカルの反復も長い。後期の代表曲のひとつだけに、フィル・ファンには至宝のトラックと言える。

6.BABY PLEASE DON'T GO
肉声カウント入り。歌メロも全く違う完全別テイク。

7.HEART ATTACK
こちらも歌メロが全く違う。

8.DON'T LET IT SLIP AWAY #1
アルバム未収録

9.DON'T LET IT SLIP AWAY #2
アルバム未収録

10.THE HOLY WAR
こちらもボーカルは完全別テイク

11.SOMEDAY SHE IS GOING TO HIT BACK
イントロのS.E.は未収。ボーカルを全く入れていないヴァージョン。キーボード・ソロも入れていない完全なバッキング・トラック。

Phil Lynott - Vocals & Bass
John Sykes - Guitar
Scott Gorham - Guitar
Brian Downey - Drums
Darren Wharton - Keyboards


ということで、それではThunder...のセッション音源をどうぞ😃

 


thunder...session 1-6

 


thunder...session 7-11

 

 

以上でシン・リジィのセッション音源を収録したブートレグ音源は終わりです。なるほど、サイクスの演奏は1984ホワイトスネイクの音源しか聴いたことがなかったのですが、アメリカ受けしそうな爽やかでキレのある音色を奏でるギタリストだと感じます。ホワイトスネイクアメリカ進出に大きく貢献した訳ですなあ。

タイプの異なる2名のギターヒーローのセッションを聴き比べることが出来る点で、このブートはなかなかお買い得かも?とはいえ、今では検索しても情報がなに1つ出てこないところを見ると売れなかった?このジャケデザインで3400円では売れないか。ホンマになんで買うたんや🤔