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Michael Jackson - Thriller Sessions, Demo & Outtakes【Starlight】


マイケル・ジャクソン出世作にして最高傑作であり、全世界で6600万枚を売り上げている歴史的大名盤「THRILLER」。アルバムは、歴史的な芸術作品に贈られるグラミー殿堂賞を獲得し、文化的・歴史的に重要な録音物としてアメリカ議会図書館の「国家保存重要録音登録台帳」にも登録されている。この偉大な作品のアウトテイクやデモを収録したブートレグを2種と、ついでに所有するMJのブートを少量ですが紹介するよ😺


「THRILLER」を語るうえで、前作アルバム「OFF THE WALL」(1979年リリース)と、その前年に出演した映画「THE WIZ」を外すことは出来ないでしょう。

1978年10月に公開された映画「THE WIZ」は児童文学「オズの魔法使い」ブロードウェイ・ミュージカル版の映画化で、モータウンのプロデューサー、ロブ・コーエンの人選によりダイアナ・ロスが主役のドロシー役を、カカシ役にはマイケルが抜擢されました。後にマイケルと深く関りを持つクインシー・ジョーンズは、音楽監督・プロデューサーとして「THE WIZ」に関わっています。

「THE WIZ」は内容・商業面で大失敗作となりましたが、唯一、高評価を得たのがマイケルの演技でした。マイケル自身、「THE WIZに取り組んだ時間は、これまでの僕の中で最も大きな経験だった。この時のことは決して忘れない」と述べています。以降、マイケルは「THE WIZ」での経験を活かし、PVで映画顔負けの演出を取り入れていきます。

「THE WIZ」公開後の1978年12月から「OFF THE WALL」の制作が開始。マイケルの才能に惚れ込みプロデュースを申し出たのがクインシー・ジョーンズでした。マイケルは、ジャクソンズの音楽に縛られず自由に音楽を創りたいと考えており、初めて兄弟たちと離れて生活を開始します。こうして「OFF THE WALL」は1979年6月にレコーディング終了。

8月10日にアルバムがリリースされると、長期間に渡りチャートに残り続けて累計2000万枚以上の売り上げを記録。マイケル自身はグラミー賞最優秀男性R&Bヴォーカル賞を受賞、アルバムはグラミー殿堂賞を受賞しています。しかし、長くマイケルのマネージャーを務め、現在もマイケルの遺産管理を担当するジョン・ブランカによると、マイケルは「(黒人差別の影響で)アルバムが過小評価されている」と話していたそうです。


「OFF THE WALL」の成功により、ソロアーティストとしての道を歩み始めたマイケルは、この時期、他のスターたちと同じように孤独感に苛まれることが増えていったといいます。「家にいても孤独で、部屋で座り込んで泣いていることもあった。友達を作りたくても難しい。話し相手を見つけたくて、夜になると家の近所を歩き回ったこともあったけど結局は何もせずに帰っていた」と、マイケルはこの時期のことを回想しています。

こうした中でアルバム「STARLIGHT」(後のTHRILLER)の制作開始。マイケル曰く「すべての曲をキラーチューンにする」ことを目標に1982年4月14日から11月8日までレコーディングに没頭します。

レコーディング中、クインシーサイドとマイケルは緊張関係にあったという。例えば"BILLIE JEAN"について、クインシーが「私は29秒に及ぶイントロ部分を短くカットしたかったが、マイケルが、その部分はダンスの為に必要だと言うからあの長さになったんだ。彼がそう言うと、私たちは黙るしかなかったんだ」とコメントしています。

また、テニス選手のビリー・ジーン・キングのことを歌った曲だと誤解を招く恐れがある為、タイトルを"NOT MY LOVER"に変更すべきだとクインシーが強く主張したが、マイケルは絶対に譲らなかったという。ちなみに"BILLIE JEAN"は、1981年に「双子のうちのひとりの父親はマイケル」という内容の手紙を送りつけてきた精神疾患の女性を歌った曲だと言われています。

この女性から手紙を執拗に送りつけられたマイケルは疲弊し、悪夢にうなされるようになったという。ある時、マイケルのもとに小包が届き、中には女性の写真、手紙、銃が入れられていた。「赤ちゃんのひとりは既に殺している。次は自分を殺してほしい。そうすれば次の人生であなたと一緒になれる」と手紙に書かれていたそうです。

この出来事からヒントを得て名曲"BILLIE JEAN"が誕生したらしい。後にこの女性は精神病院に入院したそうです。


「Thriller」制作時、既にディスコブームが去っており、クインシーは、ロック・サウンドを取り入れる必要性があると主張します。こうして"BEAT IT"の曲作りが始まりました。ギタリストを探し出すまでに数週間を要し、リズムパートはTOTOのスティーヴ・ルカサー、ソロパートをVan Halenのエディ・ヴァン・ヘイレンが担当することになります。

"THRILLER"はロッド・テンパートンが作った曲で、クインシーはこの曲をタイトルトラックにしようと考えていた。コーラス部分の歌詞が「give me some starlight, starlight sun」だったので、タイトルは当初"STARLIGHT"の予定でしたが、インパクトに欠けると判断されて最終的に”THRILLER"に決まります。

タイトルが決まるとテンパートンは数時間で歌詞を書き上げ、さらに、曲の終盤にセリフを入れるアイデアが浮かんだ。スタジオに向かうタクシーの中でセリフを考えて、吹き込みを知人でホラー俳優のビンセント・プライスに依頼して曲が完成したそうです。セガのアーケード/メガドライブ用ソフト「MOONWAKER」BGMにThrillerが使用されていない理由は、テンパートンに曲の権利がある為です。

アルバムに収録された曲のうち、マイケルが書いたのは"WANNA BE STARTIN' SOMETHIN'"、"THE GIRL IS MINE"、"BEAT IT"、"BILLIE JEAN"の4曲。マイケルは、これらの曲を譜面に書き出すのではなく、メロディを口ずさむなどしてレコーダーに録音する手法を取りました。大量のデモトラックが残されている理由は、こういった制作手法を取っていたからだと考えられます。

アルバム「Thriller」の為に書かれた曲は30曲以上とも言われており、関係者から流出した多くのアウトテイクがブートレグ化されています。「Thriller」25周年記念盤、40周年記念盤にはそれぞれ未発表のアウトテイクやデモが収録されていますが、それらには未収録の音源がまだ数多く眠っているという。それらを収録したブートレグの一部を紹介しましょう😺

 

 

 



THRILLER ALTERNATE VERSIONS (JRM-171)

1. Billie Jean (2nd Demo)
2. Wanna Be Startin' Somethin' (demo)
3. Nite Line (unreleased Demo Outtake)
4. The Girl Is Mine (demo)
5. Got The Hots (unreleased Demo Outtake)
6. Billie Jean (home Demo From 1982)
7. Hot Street (unreleased Demo Outtake)
8. Human Nature (alternate 7" Edit)
9. Circus Girl - Carousel (full Unreleased Demo Outtake)
10. Trouble (unreleased Demo Outtake)
11. P.y.t. (pretty Young Thing) - Demo
12. The Lady In My Life (original Mix)
13. Billie Jean (underground Mix)
14. Thriller (thrill Def Remix)


JAMREC MUSICレーベル、1CDR。歴史的大名盤「スリラー」に収録されなかったアウトテイクや、アルバムとは違うミックス、各種デモなど、関係者から流出した「スリラー」関連のレア音源をサウンドボード録音(およびテレコ直録り?)で収録。2008年リリース。スリラー25周年記念盤のリリースに合わせるように、スリラー・オルタネイト盤と銘打った本作が登場。アウトテイクやデモ・バージョンで構成されたその内容は非常に興味深いものが多いです。

1曲目"BILLIE JEAN"は、マイケルが用意したデモを元に、クインシーらスタッフが編集してマスターを作成したそうですが、そのマスターはマイケルが用意したデモに近い内容だったそうです。確かに、この音源を聴いていると完成形に非常に近いことが分かります。

2曲目"WANNA BE STARTIN' SOMETHIN'"は、元々「OFF THE WALL」用に書かれた曲で、1979年のデモテイクが存在しているみたいです。このブートに収録されているデモがいつ録音された物かは不明ですが、恐らく82年頃なのでしょう。

3曲目"NITE LINE"は完全未発表曲。アメリカのソングライター、グレン・バラードと、ミュージシャンで女優のブリー・ハワードによる共作。1980年代らしいポップ・サウンド。聴いているとアルバムに採用されなかった理由が分かる気もします。

4曲目"THE GIRL IS MINE"は、マイケルが単独で歌っていること以外はアルバムバージョンと殆ど違いがありません。

5曲目"GOT THE HOTS"は、スリラー25周年記念エディションの日本盤に収録された未発表曲。スリラー40周年記念盤にも収録済み。

6曲目"BILLIE JEAN HOME DEMO"は、マイケルが自宅でリズムトラックに合わせて歌ったもの。完成版とはかなり違うメロディラインで歌っています。そして冒頭のイントロ部分で、マイケルが何か呟いております。

7曲目"HOT STREET"も完全未発表曲。ディスコとポップ要素を足して2で割ったような曲で、曲調から「OFF THE WALL」用に書かれた曲ではないかと推測できます。洗練されたメロディと、非常に艶のあるマイケルのヴォーカルが素晴らしいです。

8曲目"HUMAN NATURE 7" EDIT"は、2004年リリース「ESSENTIAL MICHAEL JACKSON」に収録されたバージョンと恐らく同じテイクか、ミックス違いのどちらか。

9曲目"CIRCUS GIRL - CAROUSEL"は完全未発表曲。マイケル・センベロがアルバム用に書いた曲で、収録されることなく封印された。2022年、スリラー40周年記念盤に収録されました。

10曲目"TROUBLE"も未発表曲。英国のシンガーソングライター、テリー・ブリッテンとアメリカのシンガーソングライター、スー・シフリンの共作。完全にディスコサウンドです。

11曲目"PYT"デモバージョンは、アルバムバージョンとは完全に別物の曲です。歌詞を聴くと間違いなく"PYT"なのですが、しっとりとした、テンポも比較的ゆったりとしたバラードっぽい曲で、この曲からどういった過程を経てアルバムバージョンに辿り着いたのか気になるところです。

12曲目"THE LADY IN MY LIFE"は基本的にアルバムバージョンと同じですが、曲が6分以上と長い未発表バージョンです。

13曲~14曲目"BILLIE JEAN UNDERGROUND MIX"及び"THRILL DEF MIX"は、スリラー25周年記念スーパーデラックス・エディションに収録されたものと恐らく違うミックスと思われます。

という訳で、未発表テイクやデモテイクで構成された「もう1つのスリラー」という面白い試みであり、なかなかよく考えて選曲されているブートレグだと思います。以下、メーカーインフォ。


ブラックミュージック、否、全世界で最高のセールスを記録した、超超モンスター・アルバム!!!それはマイケル・ジャクソンのスリラーなのです!25周年でリマスタリングしたり、影響を受けた縁のアーティストのカバー・バージョン等をボーナスに入れて、マイケルのスリラーのアルバムを讃えて大ヒットしていますが、もっと基本的な部分を聴きたいと思いませんか?

そうです!これがスリラーのデモ、そしてオルタネイト曲集です!!更にはスリラーと言うアルバムに入るのはおこがましい、そういうことでオミットされた曲、B面曲候補もあり、一つのスリラーの候補アルバムのような流れで楽しむ事が出来ます!マイケルの懐の深さが探求できる、アナザー・スリラー、08年に降臨した大傑作!!

それでは音源をフルでどうぞ。

 


track1~7

 


track8~14

 

 

 



 



STARLIGHT SESSIONS (EVSD-3301-1427/1428/1429)

DISC 1
1. Wanna Be Startin' Somethin' 
2. Baby Be Mine
3. The Girl Is Mine 
4. Thriller 
5. Beat It
6. Billie Jean
7. Human Nature
8. P.Y.T. (Pretty Young Thing) 
9. The Lady in My Life
10. Got The Hots (Unreleased Song) 
11. Carousel (Michael Sembello Official Website
12. Can't Get Outta The Rain (Single B-Side) 
13. Hot Street (Unreleased Song) 
14. She's Trouble (Unreleased Song) 
15. Nite Line (Unreleased Song) 
16. Love Never Felt So Good (Studio Demo) 

DISC 2
1. All I Need (Full Demo Instrumental) 
2. Beat It (Demo) [Snippet] 
3. Beat It (Unreleased Vocals) [Snippet] 
4. Behind The Mask (80's Mix) 
5. Behind The Mask (Acapella) 
6. Behind The Mask (Original Demo Snippet) 
7. Don't Be Messin Round (Demo For Thriller Session) 
8. Don't Be Messin Round (Different Vocal Take) 
9. Fantasy (Snippet)
10. Lovely Way (All Snippet) [with New Snippet] 
11. Lovely Way (Extended Version Snippet) [Remastered] 
12. Nightfall Lover (Nymphette Lover Demo Snippet) 
13. Novo Tempo / New Times (Instrumental) 
14. Novo Tempo / New Times (Writers Version) 
15. P.Y.T. (Pretty Young Thing) (Alternate Chorus Demo) [Snippet] 
16. Thriller (Vocal Take 1) [Starlight Sessions] 
17. Thriller (Vocal Take 2) [Starlight Sessions] 
18. Thriller (Vocal Take 3) [Starlight Sessions] 
19. Thriller (Vocal Take 4) [Starlight Sessions] 
20. Thriller (Vocal Take 5) [Starlight Sessions]
21. Thriller (Vocal Take 6) [Starlight Sessions] 
22. Thriller (Vocal Take 7) [Starlight Sessions] 
23. Wanna Be Startin' Somethin' (Alternate Version With Unreleased Vocals) 

DISC 3
1. Unreleased Songs For Thriller Part.1
2. Unreleased Songs For Thriller Part.2
3. Billie Jean (Home Demo) 
4. Wanna Be Startin' Somethin' [Home Demo] (Excerpt) 
5. Billie Jean (1st Studio Demo) [Excerpt] 
6. The Girl Is Mine (Studio Demo) 
7. Wanna Be Startin' Somethin' (Studio Demo) 
8. Baby Be Mine (Studio Demo) [Excerpt] 
9. Billie Jean (2nd Studio Demo) 
10. Slapstick (Studio Demo) 
11. Starlight (Studio Demo) [Excerpt] 
12. Thriller (Vincent Price Voice-Over) 
13. The Girl Is Mine (Alternate Mix) 
14. Human Nature (Alternate Mix) 
15. The Lady In My Life (Full Version) 
16. Beat It (Album Mix #06) 
17. P.Y.T. (Pretty Young Thing) [Alternate Mix] 
18. Beat It "Live" (Joined In Edward Van Halen) [Live In Dallas 1984]


Empress Valleyレーベル、プレス3CD。膨大な数が存在する「Thriller」(Starlight)セッション音源ですが、ブート市場に登場していない未発表音源を数多く収録している、とのこと。2020年リリース。特殊光沢ペーパースリーヴ仕様。

2022年に登場したスリラー40周年記念バージョンにもスターライトのセッション&デモ音源が収録されており、オフィシャルとどの曲が被っているか不明です。40周年記念盤のデモ音源は10曲収録となっているので、本作収録曲の殆どがオフィシャル未収録と見てよいでしょう。また、上段「THRILLER ALTERNATE VERSIONS (JRM-171)」と被るテイクも一部ありますが殆どが初登場音源と思われます。

ディスク1は、アルバムに採用された曲のデモテイクと未発表音源を中心に構成されています。どのトラックが既発ブートレグに収録済み・未収録か、Thriller関連のブートを全てチェックしていない私には全く見当が尽きません。正統派のデモ・未発表音源集としてはディスク1が最もバランスよく構成されていると感じます。

面白いのがディスク2。10秒~50秒弱ほどの短い断片的なトラックが続きます。鼻歌のように歌い録音したと思われる音源や、歌い回しがマスターとは大きく異なる音源など、各曲が完成に至るまでのプロセスを記録した貴重な音源が並びます。テレコで直接録音したと思われる音源など音質が悪いものが多い為、オフィシャルに収録されることは永遠にないでしょう。

Behind The Mask」はYMOのカヴァー曲。結局、アルバムには収録されませんでしたが、2010年リリース「MICHAEL」に収録。ここで聴けるものはオフィシャルとは違うバージョンです。

2つのテイクが収録されている「Don't Be Messin' Round」は、次作「BAD」に収録されますが、ここで聴けるものは当然「Thriller」セッション時のテイク。40周年記念盤にも収録されておらず大変に貴重です。「Nymphette Lover」はセッションの段階でアルバム候補から外された曲。

「Novo Tempo」は、ブラジル人ミュージシャン、イヴァン・リンスが書いた曲です。マイケルが気に入り、アルバム収録候補に選ばれたものの最終的には外されました。ここに収録された2種は、ヴォーカル抜きのカラオケトラックと、イヴァン・リンス本人が歌唱しているバージョンが収録されています。他、「Thriller」セッション音源が続くのは圧巻です。

ディスク3は、上段「THRILLER ALTERNATE VERSIONS (JRM-171)」に収録された、自宅で録音されたデモ音源などをメインに収録。トラック1-2は未発表曲を含むセッション音源をまとめて収録しているもの。断片的な音源が複数収録されており、ビートルズ、クイーンのナンバーも歌っています。SBD、テレコ直撮りなど音質はバラバラ。

「SLAPSTICK」は「HOT STREET」の歌詞違い。「STARLIGHT」は「Thriller」の原曲です。歌詞や歌メロに違いがあります。スリラー40周年記念盤に収録されました。トラック12の「Thriller」は、ヴィンセント・プライスによる、あのセリフです。これは面白い(笑)。もちろん、他の演奏パートは一切被っていないセリフだけ分離されたトラックです。恐らく数テイク録ったうちの1つなのでしょう。

その他はスタジオ・デモやオルタネイト・バージョンが並びます。ラストの「BEAT IT」は、VAN HALEN1984年7月14日ダラス公演をAUD音源で収録したもの。マイケルがゲスト参加した時のものです。こちらはアングラで出回っているので、音源としての価値は皆無かと。続いて以下、メーカーインフォ。


名門エンプレス・バレイより、あの『スリラー(スターライト)』のセッション音源集の決定盤が、豪華紙ジャケット仕様&永久保存版プレス3CD仕様で完全限定リリース。まさにマイケルのコレクターズ・アイテムの金字塔といえるこの音源は、1982年12月1日に発売され、スタジオ盤で史上最も売れたアルバムとして有名な『スリラー』(Thriller)のレコーディング時のセッション・トラックをコンパイルしたもので、因みに本アルバムは当初「スターライト」(Starlight)として発売予定だったと。

その制作時における初登場音源を含めた貴重なセッション、デモ、別テイクに未発表ナンバー等を、すべてマスター・クオリティーサウンドボード音源にて収録したもので、一部音質が悪く、すぐ終わってしまうソースもあるものの、これまで全く流通していなかったレア・テイクゆえ、サウンド調整も行い収録。

そしてこの後にクラプトンも取り上げたBEHIND THE MASK"のレア・トラックや、なんと7テイクが収録された"THRILLER"などはやはり興味深く、さらにラストにはボーナス的にエディ・ヴァン・ヘイレン1984年ダラス公演で共演した"BEAT IT"もステレオ・ライン音源にて追加。以上、同レーベルならではのデザイン&装丁も素晴らしく、当初リリース予定だったスターライトのジャケット写真を使用のうえ、オーロラ・コーティングを施したレインボー光沢になっており、コレクターズ・アイテムとしても一級品の完全限定必携アイテム。


とのこと。本作は登場からあっという間に売り切れたらしく、今は見かけなくなりました。某コピーブート屋も買い逃したのか本作はリストにありません。マイケルファンは見つけたら即買いすべき。この手の音源を丸々アップするのは気が引けるので、一部を抜粋した試聴音源をどうぞ。

 


disc1 : tr2, 4, 5, 6, 15, 16

 


 disc2 : tr1, 2, 3, 16, 23

 


 disc3 : tr1, 2, 15

 

 

ということで、「Thriller」のアウトテイク、各種デモ、セッション音源を収録したブートレグを紹介しました。全世界で7000万枚以上を売り上げているモンスター・アルバムですが、ブートの数もまた非常に多く、ミックス違いなどを含めると全ての音源を網羅するのは困難かと思います(確認しているだけでCD3枚組や4枚組のブートが幾つかあった)。

今回は、その中でもアウトテイク、デモを中心に収録されたブートを紹介しました。個人的には「BAD」関連のブートも欲しいところですが、手を出してしまうと沼にはまっていきそうなので我慢します。という訳で「Thriller」関連のブート紹介でした😺

 

 

 

Omake🙄

私がリアルタイムでマイケルを聴き始めた翌年にリリースされた「Dangerous」は、「BAD」と並び3200万枚(洋楽総売り上げ枚数14位)と相変わらずの世界的な人気を示しました。しかし、米国支配層JDロックフェラーと手を組むことを拒否して対立したことをきっかけに、性的虐待疑惑などをでっちあげられ、ロックフェラーがコントロールするマスコミによる連日のバッシング、さらには裁判まで起こされることになります。

これによりマイケルのイメージが著しく傷つけられ、バッシングの中心地であった米国ではシングルヒットから遠ざかっていきます。以降、アルバム制作に取りかかることも出来ず、マイケルはマスコミへの怒り、世間からの批判的な目に精神を疲弊させていくのであった。「Dangerous」は、マイケルが「それなりに」自由な音楽活動が出来た最後の時期だったのかもしれませんね。

ここでは、Dangerous World Tour 1992を収録したブートレグを僅かですが紹介します。欧州公演などのアングラ音源も幾つか所有しておりますが、その辺は今回はいいかな、と。

 

 



ON THE MOVE (STE 10)

SAVE THE EARTH LOVE MUSICレーベル、プレス盤1CD。1992年10月1日ルーマニアブカレスト公演をステレオ・サウンドボードで収録。05年にオフィシャルリリースされたDVD「ライブ・イン・ブカレスト」と同じ内容。

恐らく英BBCか米HBOで1992年に放送されたTV映像から音声だけをCDにしたものと思われます。放送後すぐにリリースされていることから、ブート業者も大きな利益が見込めると思ったのでしょう(笑)。なお、同じブカレスト公演のブートが92年だけでも8種類ほどリリースされていた模様。マイケルの当時の影響力、恐るべし。

 

 

 

 


LIVE IN BUKAREST (imtrat imt 920.039 LC6711)

IMTRATレーベル、プレス盤2CD。上と同じくブカレスト公演を収録。ドイツ製でやはり1992年リリース。CD2枚組のくせに不完全収録。おまけに中古品とはいえインレイにボールペンで落書き。業者が"Human Natural"を誤って"Lovely One"とクレジットしており、元の持ち主が手書きで訂正したみたいです(苦笑)。普通に考えて、Dangerous Tourでジャクソン5の曲をやらないわなあ😅

 

 

 

 



NEW YEAR COUNTDOWN IN JAPAN 1992/1993【25th Anniversary Remaster Edition】(DC001CD1_2)

DISC 1
1. Brace Yourself (introduction)
2. Jam
3. Wanna Be Startin' Something
4. Human Nature
5. Smooth Criminal
6. I Just Can't Stop Loving You
7. She's Out Of My Life
8. I Want You Back
9. The Love You Save
10. I'll Be There
11. Thriller
12. Billie Jean
13. Interlude

DISC 2
1. Workin' Day And Night
2. Beat It
3. Someone Put Your Hand Out (instrumental)
4. The Way You Make Me Feel
5. Black Or White Panther (interlude)
6. Black Or White (with Slash On Guitar)
7. We Are The World (interlude)
8. Heal The World
9. Auld Lang Syne (interlude)
10. Man In The Mirror
11. New Year Countdown / Auld Lang Syne
Live at Tokyo Dome, 12.31.1992

Line-up:
Michael Jackson - vo, dance
Jennifer Batten - gt
David Williams - gt
Don Boyette - bass
Greg Phillinganes - key, syn
Brad Buxer - key, syn
Ricky Lawson - dr
Kevin Dorsey - backing vo
Dorian Holley - backing vo
Siedah Garrett - backing vo
Darryl Phinnessee - backing vo


discovery Ltd. レーベル、プレス2CD。1992年12月31日、東京ドーム公演をオーディエンス録音で収録。過去にリリースされていたブートのリマスター版。怒涛の東京ドーム8連続公演の最終日は、1992年-1993年をまたぐ年越しライブとなりました。出来れば映像で見たいものの、音が聴けるだけでも有難いところ。当時、観に行った人は音だけでも記憶が蘇ってくることでしょう。

セットリスト自体はブカレストと変わりありませんが、TV放送を基にDVD化されたブカレスト公演は所々でカットがあり、他公演のライブを混ぜるなど編集も多い内容でした。1公演を良質なAUD音源で通して聴ける本作はファンとして有難いところです。また、1993年1月にドーム3連続公演を控えていたGuns N' Rosesのスラッシュがゲストで登場。夢の競演を果たしています。

最後はカウントダウンから「アケマシテ、オメデトウゴザイマス!」のMCと共に蛍の光が演奏されてコンサートは終了。これを観た人が羨ましい!以下、メーカーインフォ。


マイケル・ジャクソンが92年から93年にかけて精力的にワールド・ツアーを行った”デンジャラス・ツアー”より92年12月31日東京ドームで行われたカウントダウン・スペシャル・コンサートを完全収録した2枚組ライブが最新リマスターで新登場!

この日は大晦日のカウントダウンに時間を合わせ開催されたスペシャル・コンサートで公演最後カウントダウンと共に「ハッピー・ニュー・イヤー~蛍の光」が披露され「ブラック・オア・ホワイト」ではガンズ&ローゼスのSLASHがゲスト参加し会場を熱狂させたまさにこの日ならではの貴重な公演です。

この時の来日公演は87年88年に続く3度目のジャパン・ツアーとして東京ドーム9回公演が行われその最終日がこの公演でマイケルと共に年越しカウントダウンとなった唯一のコンサートとしてファンにとっては永遠に忘れられない歴史的なイベントといえるでしょう。

アリーナでのオーディエンス録音ながら歓声もほぼ邪魔しない良好デジタル録音マスターからの音源は当時限定的にCD化されましたが現在入手困難。当時に比べこの25周年アニバーサリー・リマスター・エディションでは新たにマスター音源をリストアして伸びやかでシャープな高音そして迫力ある重低音の再現まで劇的にアップグレード!当時の興奮を呼び覚ます極上レベルに生まれ変わった最新リマスター音源は必聴です!


ということで、それではフルアップでどうぞ。

 


part.1

 


part.2 Thriller~

 


part.3 Black or white~

 

 

 

Omake part.II🤔

 

これに関してはしーっ🤫🤐

 

 


キング・オブ・ポップマイケル・ジャクソンのデビューから死までを専門家たちが解説。スマホ直撮り画質悪し。

 


マイケルのヒット曲の数々を紹介した番組です。スマホ直撮り画質悪し。今度こそ終わり😺